ポータルのバックアップ

デベロッパー サービス ポータル v. 4.17.01

このドキュメントでは、Postgres の pg_dump コマンドと pg_restore コマンドを使用して、ポータルのオンプレミス インストールで行うバックアップと復元のタスクについて説明します。

バックアップする前に

データベースの名前を指定するには、ポータルのインストール構成ファイルの PG_NAME プロパティを使用します。ポータルのインストール手順では、データベースの名前を devportal に指定しています。データベース名がわからない場合は、構成ファイルを確認するか、次の psql コマンドを使用してデータベースのリストを表示します。

psql -h localhost -d apigee -U postgres -l

ここで、-U は、ポータルのインストール構成ファイルの DRUPAL_PG_USER プロパティで指定されているように、ポータルがデータベースにアクセスする際に使用する Postgres ユーザー名を指定します。データベースのパスワードの入力を求められます。

上記のコマンドは、以下のようにデータベースのリストを表示します。

    Name     | Owner  | Encoding |   Collate   |    Ctype    |  Access privileges  
-------------+--------+----------+-------------+-------------+---------------------
 apigee      | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | =Tc/apigee         +
             |        |          |             |             | apigee=CTc/apigee  +
             |        |          |             |             | postgres=CTc/apigee
 devportal   | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | 
 newportaldb | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | 
 postgres    | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | 
 template0   | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | =c/apigee          +
             |        |          |             |             | apigee=CTc/apigee
 template1   | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | =c/apigee          +
             |        |          |             |             | apigee=CTc/apigee

ポータルをバックアップする

ポータルをバックアップするには:

  1. Drupal のディレクトリ(デフォルトは /opt/apigee/apigee-drupal)に移動します。
    > cd /opt/apigee/apigee-drupal
  2. Drupal データベース インスタンスをバックアップします。pg_dump コマンドは、データベースのコピーを作成します。

    pg_dump --dbname=devportal --host=192.168.56.101 --username=drupaladmin --password --format=c > /tmp/portal.bak

    ここで:
    • dbname には、ポータルのインストール構成ファイルの PG_NAME プロパティで指定されているデータベース名を指定します。
    • host には、ポータルノードの IP アドレスを指定します。
    • username には、ポータルのインストール構成ファイルの DRUPAL_PG_USER プロパティで指定されている、ポータルがデータベースにアクセスするために使用する Postgres ユーザー名を指定します。
    • ポータルのインストール構成ファイルの DRUPAL_PG_PASS プロパティで定義されている Postgres ユーザーのパスワードを入力するように指示されます。
  3. Drupal のウェブルート ディレクトリ全体をバックアップします。
    デフォルトのインストール先は /opt/apigee/apigee-drupal ですが、変更されている可能性があります。

    このディレクトリの場所がわからない場合は、drush status コマンドを使用します。あるいは、Drupal のメニューから [Configuration] > [Media] > [File] の順に選択して、公開ファイル システムとプライベート ファイル システムのパスを確認します(後者は次のステップで使用します)。
  4. /opt/apigee/data/apigee-drupal-devportal/private にあるファイルのバックアップをとります。

ポータルの復元

バックアップから既存のデータベースに復元するには、次のコマンドを使用します。

pg_restore --clean --dbname=devportal --host=localhost  --username=apigee < /tmp/portal.bak

バックアップから復元して新しいデータベースを作成するには、次のコマンドを使用します。

pg_restore --clean --create --dbname=devportal --host=localhost  --username=apigee < /tmp/portal.bak

また、バックアップ ファイルを Drupal のウェブルート ディレクトリと非公開ファイルに復元することもできます。