Drupal バージョンの Private Cloud インストールをアップグレードする

Edge for Private Cloud v. 4.17.09

Developer Services ポータルの Edge for Private Cloud インストールで、Drupal の新しいバージョンが利用可能になったことを知らせる通知が表示されることがあります。新しいバージョンとは、Drupal 機能リリース、パッチ、セキュリティ アップデート、その他の種類の Drupal アップデートを意味します。セキュリティ アップデートの場合は、サイトの安全性を維持するため、Drupal のインストールをすみやかにアップグレードしてください。

次の手順では、Drupal 7.xy の Private Cloud インストールを別のマイナー バージョン(Drupal 7.54 ~ 7.56 など)にアップデートする方法について説明します。

次の点にご注意ください。

  • この手順では、Drupal のみがアップデートされます。ポータルに付属の Apigee ソフトウェアはアップデートされません。Apigee ポータル ソフトウェアのアップグレードの詳細については、Developer Services ポータルのアップグレードをご覧ください。

  • ポータルサイトのルート ディレクトリから Drush コマンドを実行する必要があります。デフォルトでは、デベロッパー ポータルは次の場所にインストールされます。
    • /opt/apigee/apigee-drupal/wwwroot(Nginx)
    • /var/www/html(Apache)
    以下の手順では、Nginx サーバーが上記のデフォルトの場所にインストールされていることを前提とします。

現在の Drupal バージョンの確認

Drupal の更新を開始する前に、Drupal のインストール フォルダで次のコマンドを実行して、現在の Drupal バージョンを確認できます。デフォルトでは、Drupal は /opt/apigee/apigee-drupal/wwwroot にインストールされています。

> cd /opt/apigee/apigee-drupal/wwwroot
> drush status | grep 'Drupal version'

出力は次の形式のようになります。

Drupal version                  :  7.54  

Drupal を /opt/apigee/apigee-drupal/wwwroot 以外のディレクトリにインストールした場合は、drush コマンドを実行する前にそのディレクトリに移動してください。

Drupal バージョンのアップデート

このセクションでは、コマンドラインから Drush(Drupal Shell)を使用して Drupal のバージョンをアップデートする方法について説明します。Drupal のドキュメントの Drush を使用した Drupal のアップデートもご覧ください。

インストールされている Drupal をアップデートするには:

  1. /opt/apigee/apigee-drupal/wwwroot ディレクトリ、またはポータルをインストールしたディレクトリに移動します。
  2. すべてのファイル、ディレクトリ、データベースの完全バックアップを作成します。Drupal インストール ディレクトリ以外の場所にバックアップを保存します。詳しい手順については、 ポータルのバックアップをご覧ください。

    たとえば、sites ディレクトリにある .htaccessrobots.txtdefaults.settings.php などのファイルを変更した場合は、アップデート後にそれらの変更を再適用する必要があります。また、sites/all ディレクトリで行ったカスタマイズも再適用する必要があります。

  3. サイトをメンテナンス モードにします。
    > drush vset --exact maintenance_mode 1 
    > drush cache-clear all
    
  4. 次のコマンドを使用して、目的のバージョンの Drupal をインストールします。

    > drush pm-update drupal-7.56

    注: 7.56 は目的のバージョンに置き換えてください。
    別の方法として、drush pm-update drupal を実行して Drupal コアを最新バージョンにアップデートすることもできます。drush pm-updatestatus を実行すると、Drupal コア プロジェクトと contrib プロジェクトに適用できるマイナー アップデートの一覧が表示されます。
  5. sites ディレクトリの .htaccessrobots.txtdefaults.settings.php に加えた変更を再適用します。
  6. sites/all ディレクトリに加えた変更を再適用します。
  7. サイトをメンテナンス モードから元に戻します。
    > drush vset --exact maintenance_mode 0 
    > drush cache-clear all
    

アップデート中に問題が発生した場合

作成したバックアップ ファイルを使用して、サイトを元の状態に復元します。Apigee サポート担当者に連絡して、アップデート中に報告されたエラー メッセージを知らせます。