ポータルのバックアップ

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このセクションでは、Postgres の pg_dump コマンドと pg_restore コマンドを使用して、オンプレミスにインストールされた Apigee Developer Services ポータル(略して「ポータル」)のバックアップと復元を行う方法について説明します。

バックアップする前に

ポータルをバックアップする前に、ポータルのデータベースの名前を把握しておく必要があります。

ポータルのインストール構成ファイルの PG_NAME プロパティに、ポータルのデータベースの名前が指定されています。ポータルのインストール手順にあるサンプル構成ファイルでは、「devportal」という名前を使用しています。データベース名がわからない場合は、構成ファイルを確認するか、次の psql コマンドを使用してデータベースのリストを表示します。

psql -h localhost -d apigee -U postgres -l

ここで、-U には、ポータルがデータベースにアクセスするために使用する Postgres のユーザー名を指定します。これは、ポータルのインストール構成ファイルの DRUPAL_PG_USER プロパティの値です。データベースのパスワードを求められます。

このコマンドを実行すると、次のデータベースのリストが表示されます。

    Name     | Owner  | Encoding |   Collate   |    Ctype    |  Access privileges  
-------------+--------+----------+-------------+-------------+---------------------
 apigee      | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | =Tc/apigee         +
             |        |          |             |             | apigee=CTc/apigee  +
             |        |          |             |             | postgres=CTc/apigee
 devportal   | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | 
 newportaldb | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | 
 postgres    | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | 
 template0   | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | =c/apigee          +
             |        |          |             |             | apigee=CTc/apigee
 template1   | apigee | UTF8     | en_US.UTF-8 | en_US.UTF-8 | =c/apigee          +
             |        |          |             |             | apigee=CTc/apigee

ポータルのバックアップ

ポータルをバックアップするには:

  1. Drupal ディレクトリ(デフォルトでは /opt/apigee/apigee-drupal)に移動します。
    cd /opt/apigee/apigee-drupal
  2. pg_dump コマンドを使用して Drupal データベース インスタンスをバックアップします。
    pg_dump --dbname=portal_db --host=host_IP_address --username=drupaladmin
      --password --format=c > /tmp/portal.bak

    ここで

    • portal_db はデータベース名です。これは、ポータルのインストール構成ファイルの PG_NAME プロパティです。データベース名がわからない場合は、バックアップの前にをご覧ください。
    • host_IP_address は、ポータルノードの IP アドレスです。
    • drupaladmin は、ポータルがデータベースにアクセスするために使用する Postgres のユーザー名です。これは、ポータルのインストール構成ファイルの DRUPAL_PG_USER プロパティで定義しています。

    pg_dump から Postgres ユーザーのパスワードを求められたら、ポータルのインストール構成ファイルの DRUPAL_PG_PASS プロパティで指定したパスワードを使用します。

    pg_dump コマンドは、データベースのコピーを作成します。

  3. Drupal のウェブルート ディレクトリ全体のバックアップを作成します。デフォルトのウェブルートの場所は /opt/apigee/apigee-drupal/wwwroot です。
  4. 一般公開ファイルのバックアップを作成します。デフォルトでは、これらのファイルは /opt/apigee/apigee-drupal/wwwroot/sites/default/files にあります。正しい場所であれば、手順 3 でバックアップされます。デフォルトの場所から移動した場合は、明示的にバックアップする必要があります。
  5. /opt/apigee/data/apigee-drupal-devportal/private にある非公開ファイルのバックアップを作成します。

    このディレクトリの場所がわからない場合は、drush status コマンドを使用して非公開ファイル システムの場所を確認します。

ポータルを復元する

ポータルをバックアップした後、pg_restore コマンドを使用してバックアップから復元できます。

バックアップから既存のデータベースに復元するには、次のコマンドを使用します。

pg_restore --clean --dbname=portal_db --host=localhost --username=apigee < /tmp/portal.bak

バックアップから復元して新しいデータベースを作成するには、次のコマンドを使用します。

pg_restore --clean --create --dbname=portal_db --host=localhost --username=apigee < /tmp/portal.bak

バックアップ ファイルを Drupal のウェブルート ディレクトリと非公開ファイルに復元することもできます。