Edge for Private Cloud v4.18.05
ログファイルの場所
OpenLDAP のログファイルは、ディレクトリ /opt/apigee/var/log
に含まれています。これらのファイルは、ディスク容量を過剰に占有しないように、定期的にアーカイブして削除できます。OpenLDAP ログの保守、アーカイブ、削除に関する情報は、http://www.openldap.org/doc/admin24/maintenance.html の OpenLDAP マニュアルのセクション 19.2 にあります。
手動でユーザーのパスワードを設定する
ユーザーは Edge UI で新しい Edge パスワードをリクエストできます。ユーザーは、パスワードの設定に関する情報をメールで受け取ります。ただし、SMTP サーバーがダウンしている場合や、ユーザーがなんらかの理由でメールを受信できない場合は、OpenLDAP コマンドを使用してユーザーのパスワードを手動で設定できます。
ユーザーのパスワードを設定するには:
ldapsearch
を使用してユーザー情報をダウンロードします。ldapsearch -w ldapAdminPWord -D "cn=manager,dc=apigee,dc=com" -b "dc=apigee,dc=com" -LLL -h LDAP_IP -p 10389 > ldap.txt
- ldap.txt ファイルでユーザーのメールアドレスを検索します。次の形式のブロックが表示されます。
dn: uid=29383a67-9279-4aa8-a75b-cfbf901578fc,ou=users,ou=global,dc=apigee,dc=com mail: foo@bar.com userPassword:: e1NTSEF9a01UUDdSd01BYXRuUURXdXN5OWNPRzBEWWlYZFBRTm14MHlNVWc9PQ== uid: 29383a67-9279-4aa8-a75b-cfbf901578fc
ldappasswd
を使用して、ユーザーの UID に基づいてユーザーのパスワードを設定します。ldappasswd -h LDAP_IP -p 10389 -D "cn=manager,dc=apigee,dc=com" -W -s newPassWord \ "uid=29383a67-9279-4aa8-a75b-cfbf901578fc,ou=users,ou=global,dc=apigee,dc=com"
OpenLDAP 管理者パスワードの入力が求められます。
これで、newPassWord を使用してログインできます。
手動で OpenLDAP システムのパスワードを設定する
OpenLDAP システムのパスワードを変更する方法については、Edge のパスワードを再設定するを参照してください(ただし既存のパスワードを知っている必要があります)。そのパスワードを紛失した場合は、次の手順に従ってパスワードを再設定できます。
slappasswd
を使用して、新しいパスワード用に SSHA で暗号化されたパスワードを作成します。slappasswd -h {SSHA} -s newPassWord
このコマンドは、
{SSHA}+DOup9d6l+czfWzkIvajwYPArjPurhS6
という形式の文字列を返します。/opt/apigee/data/apigee-openldap/slapd.d/cn=config/olcDatabase={2}bdb.ldif
ファイルをエディタで開きます。vi /opt/apigee/data/apigee-openldap/slapd.d/cn=config/olcDatabase={2}bdb.ldif
- 次の形式の行を探します。
olcRootPW:: OldPasswordString
- OldPasswordString を、
slappasswd
から返された文字列に置き換えます。olcRootPw
の後にコロンが 2 つある場合は、1 つを削除して、コロンの後にスペースがあることを確認します。olcRootPW: {SSHA}RGon+bLCe+Sk+HyHholFBj8ONQfabrhw
- OpenLDAP を再起動します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-openldap restart
ldapsearch
を使用して新しいパスワードが機能することを確認します。ldapsearch -W -D "cn=manager,dc=apigee,dc=com" -b "dc=apigee,dc=com" -LLL -h LDAP_IP -p 10389
OpenLDAP 管理者パスワードの入力が求められます。
- レプリケーションに使用されている他の OpenLDAP サーバーでも、これらの手順を繰り返します。
- 新しいパスワードを使用するように Management Server を更新します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-management-server store_ldap_credentials -p newPassWord
Edge 管理者パスワードを手動で設定する
Edge のパスワードを再設定するでは、Edge システムのパスワードを変更する方法について説明しますが、既存のパスワードを知っている必要があります。Edge システムのパスワードを紛失した場合は、次の手順で再設定できます。
- UI ノードで Edge UI を停止します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-ui stop
ldappasswd
を使用して、Edge システム管理者のパスワードを設定します。ldappasswd -h localhost -p 10389 -D "cn=manager,dc=apigee,dc=com" -W -s newPassWord \ "uid=admin,ou=users,ou=global,dc=apigee,dc=com"
OpenLDAP 管理者パスワードの入力が求められます。
- 新しい Edge システム パスワードで、Edge UI のインストールに使用した構成ファイルを更新します。
APIGEE_ADMINPW=newPassWord
- Edge UI を構成して再起動します。
/opt/apigee/apigee-setup/bin/setup.sh -p ui -f configFile
- (UI で TLS が有効になっている場合のみ)管理 UI の TLS の構成の説明に従って、Edge UI で TLS を再度有効にします。
SLAPD ロックファイルの削除
OpenLDAP を起動しようとすると、slapd.pid
ロックファイルが存在するというエラーが発生する場合は、ファイルを削除できます。
ファイルは /opt/apigee/apigee-openldap/var/run/slapd.pid
にあります。ファイルを削除して OpenLDAP を再起動してみてください。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-openldap restart
OpenLDAP が起動しない場合は、デバッグモードで起動してエラーを確認してください。
slapd -h ldap://:10389/ -u apigee -F /opt/apigee/apigee-openldap/var/run -d 255
エラーは、リソースの問題、メモリ、CPU 使用率の問題を示す可能性があります。
OpenLDAP のレプリケーションに関する問題のトラブルシューティング
インストールで複数の OpenLDAP サーバーを使用する場合は、レプリケーションの設定をチェックして、サーバーが正常に機能していることを確認できます。
ldapsearch
で各 OpenLDAP サーバーからデータが返されることを確認します。ldapsearch -W -D "cn=manager,dc=apigee,dc=com" -b "dc=apigee,dc=com" -LLL -h LDAP_IP -p 10389
OpenLDAP の管理者パスワードの入力を求められます。
/opt/apigee/conf/openldap/slapd.d/cn=config/olcDatabase={2}bdb.ldif
ファイルを調べてレプリケーション構成を確認します。- 各 OpenLDAP サーバーでシステム パスワードが同じであることを確認してください。
- iptables と tcp ラッパーの設定を確認します。