Cassandra ノードの追加

Edge for Private Cloud v. 4.17.09

このドキュメントでは、3 つの新しい Cassandra ノードを既存の Edge for Private Cloud インストール環境に追加する方法を説明します。

既存の Edge インストールに 1 つまたは 2 つの Cassandra ノードを追加できますが、一度に 3 つのノードを追加することをおすすめします。

Cassandra ノードのシステム要件については、インストール要件をご覧ください。

既存の Edge 構成

本番環境システムでサポートされているすべての Edge トポロジでは、3 つの Cassandra ノードを使用するように指定されています。これら 3 つのノードは、次に示すように構成ファイル内の CASS_HOSTS プロパティで指定されます。

IP1=10.10.0.1
IP2=10.10.0.2
IP3=10.10.0.3
HOSTIP=$(hostname -i)
ADMIN_EMAIL=opdk@google.com
APIGEE_ADMINPW=Secret123
LICENSE_FILE=/tmp/license.txt
MSIP=$IP1
USE_LDAP_REMOTE_HOST=n
LDAP_TYPE=1
APIGEE_LDAPPW=secret
MP_POD=gateway
REGION=dc-1 
ZK_HOSTS="$IP1 $IP2 $IP3"
ZK_CLIENT_HOSTS="$IP1 $IP2 $IP3"
# Must use IP addresses for CASS_HOSTS, not DNS names.
CASS_HOSTS="$IP1:1,1 $IP2:1,1 $IP3:1,1" 
SKIP_SMTP=n
SMTPHOST=smtp.example.com
SMTPUSER=smtp@example.com
SMTPPASSWORD=smtppwd

REGION プロパティではリージョン名に「dc-1」が指定されています。この情報は、新しい Cassandra ノードを追加する際に必要になります。

構成ファイルを変更して 3 つの新しい Cassandra ノードを追加する

この例では、3 つの新しい Cassandra ノードは次の IP アドレスにあります。

  • 10.10.0.14
  • 10.10.0.15
  • 10.10.0.16

まず、次のように Edge 構成ファイルを更新して、新しいノードを追加します。

IP1=10.10.0.1
IP2=10.10.0.2
IP3=10.10.0.3
# Add the new node IP addresses.
IP14=10.10.0.14
IP15=10.10.0.15
IP16=10.10.0.16
HOSTIP=$(hostname -i)
ADMIN_EMAIL=opdk@google.com 
...
# Update CASS_HOSTS to add each new node after an existing nodes. 
# Must use IP addresses for CASS_HOSTS, not DNS names.
CASS_HOSTS="$IP1:1,1 $IP14:1,1 $IP2:1,1 $IP15:1,1 $IP3:1,1 $IP16:1,1" 

重要: 新しい Cassandra ノードは、CASS_HOSTS の既存ノードの後に追加します。

これにより、既存ノードの初期トークンの設定が維持され、それぞれの新しいノードの初期トークン値は複数の既存ノードのトークン値の間になります。

Edge を構成する

構成ファイルを編集したら、次の作業を行います。

  • 既存の Cassandra ノードを再構成する
  • 新しいノードに Cassandra をインストールする
  • Management Server を再構成する

既存の Cassandra ノードを再構成する

既存の Cassandra ノードで次の手順を行います。

  1. 「-p c」プロファイルと新しい構成ファイルを指定して setup.sh を再実行します。
    > /opt/apigee/apigee-setup/bin/setup.sh -p c -f updatedConfigFile

新しいノードに Cassandra をインストールする

新しい Cassandra ノードで、次の操作を行います。

  1. 3 つのノードに Cassandra をインストールします。
    1. Edge apigee-setup ユーティリティをインストールするの説明に従って、最初のノードに apigee-setup をインストールします。
    2. 更新した構成ファイルを使用して、最初のノードに Cassandra をインストールします。
      > /opt/apigee/apigee-setup/bin/setup.sh -p c -f updatedConfigFile
    3. 残りの新しい Cassandra ノードに、これらの 2 つのステップを繰り返します。
  2. 構成ファイルの REGION プロパティで設定されたリージョン名を指定して、3 つの新しい Cassandra ノードを再構築します。この例では、リージョン名は「dc-1」です。
    1. 最初のノードで、次のコマンドを実行します。
      > /opt/apigee/apigee-cassandra/bin/nodetool -h nodeIP rebuild dc-1

      ここで、nodeIP は Cassandra ノードの IP アドレスです。

    2. 残りの新しい Cassandra ノードにもこの手順を行います。

Management Server の再構成

Management-Server ノードで次の手順を行います。

  1. setup.sh を再実行し、新たに追加した Cassandra ノードを反映するよう Management Server を更新します。
    > /opt/apigee/apigee-setup/bin/setup.sh -p ms -f updatedConfigFile

すべての Router と Message Processor を再起動する

  1. すべての Router で次のようにします。
    > /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-router restart
  2. すべての Message Processor で、次のようにします。
    > /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-message-processor restart

既存の Cassandra ノードでメモリを解放する

既存の Cassandra ノードで nodetool cleanup コマンドを実行してメモリを解放します。

> /opt/apigee/apigee-cassandra/bin/nodetool -h cassandraIP cleanup