Edge for Private Cloud v4.19.01
Apigee Edge for Private Cloud には、オープンソースの monit ユーティリティをベースとした apigee-monit
というツールが付属しています。apigee-monit
は定期的に Edge サービスをポーリングします。サービスが使用不能な場合、apigee-monit
はそのサービスの再起動を試みます。
apigee-monit
を使用するには、このユーティリティを手動でインストールする必要があります。これは標準インストールには含まれていません。
デフォルトでは、apigee-monit
は 60 秒ごとに Edge サービスのステータスをチェックします。
クイックスタート
次の表に、apigee-monit
をすぐに使い始める方法を示します。
apigee-monit をインストールする |
|
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit install これらのコマンドを実行すると、 |
|
コンポーネントのモニタリングを停止する | |
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit unmonitor -c component_name /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit unmonitor -c all |
|
コンポーネントのモニタリングを開始する | |
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit monitor -c component_name /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit monitor -c all |
|
ステータス情報のサマリーを取得する | |
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit report /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit summary |
|
apigee-monit ログファイルを見る |
|
cat /opt/apigee/var/log/apigee-monit/apigee-monit.log |
以降のセクションで、これらの各トピックとその他の機能について詳しく説明します。
apigee-monit について
apigee-monit
は、ノード上のすべてのコンポーネントが確実に稼働し続けるよう支援します。そのために、次のようなさまざまなサービスを提供します。
- 使用不能なサービスの再起動
- サマリー情報の表示
- モニタリング ステータスのロギング
- 通知の送信
- Edge 以外のサービスのモニタリング
apigee-monit
自体をモニタリングしてこれが動作していることを確認することをおすすめします。詳細については、apigee-monit のモニタリングをご覧ください。
apigee-monit のアーキテクチャ
Apigee Edge for Private Cloud をインストールして構成するとき、必要に応じて apigee-monit
のインスタンスをクラスタ内の各ノードに個別にインストールします。それぞれの apigee-monit
インスタンスは互いに独立して動作します。つまり、自ノードのコンポーネントのステータスを他のノードに通知することはなく、モニタリング ユーティリティ自体の障害を中央サービスに報告することもありません。
次の図は、5 ノードクラスタでの apigee-monit
のアーキテクチャを示します。

apigee-monit
の別々のインスタンスが独立して動作する対応プラットフォーム
apigee-monit
は、次の表に示すように、Apigee Edge for Private Cloud バージョン 4.19.01 がサポートされているすべてのプラットフォームに対応しているわけではありません。
対応 | 非対応 |
---|---|
|
|
* 技術的には対応していませんが、CentOS / RHEL / Oracle バージョン 6.9 に apigee-monit をインストールして使用することは可能です。非対応プラットフォームに apigee-monit をインストールするをご覧ください。 |
コンポーネント構成
apigee-monit
では、コンポーネント構成を使用してモニタリング対象のコンポーネント、コンポーネントのチェックする側面、チェック失敗時に実施するアクションが決定されます。
デフォルトでは、apigee-monit
は事前定義されたコンポーネント構成を使用してノード上のすべての Edge コンポーネントをモニタリングします。デフォルト設定は apigee-monit
コンポーネント構成ファイルで確認できます。デフォルトのコンポーネント構成を変更することはできません。
apigee-monit
は、チェック対象のコンポーネントに応じてその異なる側面をチェックします。次の表は、各コンポーネントのコンポーネント構成の場所と、apigee-monit
が各コンポーネントの何をチェックするかをまとめたものです。固有の構成ファイルを持つコンポーネントと、単一の構成ファイルでまとめて定義されているコンポーネントがあります。
コンポーネント | 構成の場所 | モニタリング対象 |
---|---|---|
Management Server | /opt/apigee/edge-management-server/monit/default.conf |
apigee-monit は次の点をチェックします。
さらに、これらのコンポーネントに対して
|
Message Processor | /opt/apigee/edge-message-processor/monit/default.conf |
|
Postgres Server | /opt/apigee/edge-postgres-server/monit/default.conf |
|
Qpid Server | /opt/apigee/edge-qpid-server/monit/default.conf |
|
Router | /opt/apigee/edge-router/monit/default.conf |
|
Cassandra Edge UI OpenLDAP Postgres Qpid Zookeeper |
/opt/apigee/data/apigee-monit/monit.conf |
apigee-monit は次の点をチェックします。
|
次の例は、edge-router
コンポーネントのデフォルトのコンポーネント構成を示します。
check host edge-router with address localhost restart program = "/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-router monitrestart" if failed host 10.1.1.0 port 8081 and protocol http and request "/v1/servers/self/uuid" with timeout 15 seconds for 2 times within 3 cycles then restart if failed port 15999 and protocol http and request "/v1/servers/self" and status < 600 with timeout 15 seconds for 2 times within 3 cycles then restart
次の例は、edge-ui
コンポーネントのデフォルトの構成を示します。
check process edge-ui with pidfile /opt/apigee/var/run/edge-ui/edge-ui.pid start program = "/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-ui start" with timeout 55 seconds stop program = "/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-ui stop"
どの Apigee Edge for Private Cloud コンポーネントについても、デフォルトのコンポーネント構成は変更できません。ただし、ターゲット エンドポイントや httpd
サービスなどの外部サービスについては、独自のコンポーネント構成を追加できます。詳細については、Apigee 以外のコンポーネントの構成をご覧ください。
デフォルトでは、apigee-monit
はノードで実行されているすべてのコンポーネントをモニタリングします。モニタリングの有効化または無効化は、一度にすべてのコンポーネントに対して行うことも、個々のコンポーネントごとに行うこともできます。詳細については、次をご覧ください。
apigee-monit をインストールする
apigee-monit
はデフォルトではインストールされません。Apigee Edge for Private Cloud バージョン 4.19.01 以降をインストールまたはアップグレードした後に手動でインストールできます。
このセクションでは、apigee-monit
を対応プラットフォームにインストールする方法に加えて、対応していない CentOS / RHEL / Oracle Linux バージョン 6.9 にインストールする方法も説明します。
apigee-monit
のアンインストールの詳細については、apigee-monit
をアンインストールするをご覧ください。
apigee-monit を対応プラットフォームにインストールする
このセクションでは、apigee-monit
を対応プラットフォームにインストールする方法を説明します。
apigee-monit
を対応プラットフォームにインストールするには:
- 次のコマンドで
apigee-monit
をインストールします。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit install
- 次のコマンドで
apigee-monit
を構成します。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit configure
- 次のコマンドで
apigee-monit
を起動します。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit start
- 上記の手順をクラスタ内の各ノードで繰り返します。
apigee-monit を非対応プラットフォームにインストールする
apigee-monit
は CentOS / RHEL / Oracle Linux バージョン 6.9 には対応していません。ただし、このセクションの手順に従えば、これらの非対応プラットフォームにもインストールできます。
apigee-monit
を CentOS / RHEL / Oracle Linux バージョン 6.9 にインストールするには:
- Extra Packages for Enterprise Linux リポジトリ(略して「EPEL」)をインストールします。
sudo yum install epel-release
- EPEL を無効にします。
yum-config-manager --disable epel
- EPEL を一時的に有効にして
monit
をインストールします。yum --enablerepo=epel install monit
EPEL リポジトリは
monit
のインストール後に無効にする必要があります。enablerepo
オプションを付けると、指定したリポジトリが現在のコマンドの間だけ有効になります。 apigee-monit
をインストールします。apigee-service apigee-monit install
apigee-service apigee-monit configure
apigee-service apigee-monit start
apigee-monit
をインストールした後、EPEL が無効になっていることを確認します。yum repolist all | grep epel/x86_64 !epel/x86_64 Extra Packages for Enterprise Linu disabled
この例は、EPEL リポジトリが無効になっていることを示します。無効になっていない場合は、次のコマンドで無効にする必要があります。
sudo yum-config-manager --disable epel
コンポーネントのモニタリングを停止および開始する
あるサービスがなんらかの理由で停止すると、apigee-monit
はそのサービスの再起動を試みます。
これは、コンポーネントを意図的に停止する場合に問題となる可能性があります。たとえば、コンポーネントのバックアップやアップグレードを行うときにコンポーネントを停止しなければならないことがあります。バックアップやアップグレード中に apigee-monit
によってサービスが再起動されてしまうと、メンテナンス作業の妨げとなり、作業が失敗する可能性があります。
以降のセクションで、コンポーネントのモニタリングを停止する方法の選択肢を示します。
コンポーネントを停止してモニタリング対象外にする
コンポーネントを停止してモニタリング対象外にするには、次のコマンドを実行します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit stop-component -c component_namecomponent_name には次のいずれかを指定できます。
apigee-cassandra
(Cassandra)apigee-openldap
(OpenLDAP)apigee-postgresql
(PostgreSQL データベース)apigee-qpidd
(Qpidd)apigee-zookeeper
(ZooKeeper)edge-management-server
(Management Server)edge-message-processor
(Message Processor)edge-postgres-server
(Postgres Server)edge-qpid-server
(Qpid Server)edge-router
(Edge Router)edge-ui
(Edge UI)
「all」は stop-component
の有効なオプションではありません。stop-component
で停止してモニタリング対象外にできるコンポーネントは一度に 1 つだけです。
コンポーネントを再起動してモニタリングを再開するには、次のコマンドを実行します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit start-component -c component_name
「all」は start-component
の有効なオプションではありません。
すべてのコンポーネントを停止してモニタリング対象外にする方法については、すべてのコンポーネントを停止してモニタリング対象外にするをご覧ください。
コンポーネントを停止せずにモニタリング対象外にする
コンポーネントを停止せずにモニタリング対象外にするには、次のコマンドを実行します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit unmonitor -c component_namecomponent_name には次のいずれかを指定できます。
apigee-cassandra
(Cassandra)apigee-openldap
(OpenLDAP)apigee-postgresql
(PostgreSQL データベース)apigee-qpidd
(Qpidd)apigee-zookeeper
(ZooKeeper)edge-management-server
(Management Server)edge-message-processor
(Message Processor)edge-postgres-server
(Postgres Server)edge-qpid-server
(Qpid Server)edge-router
(Edge Router)edge-ui
(Edge UI)
コンポーネントのモニタリングを再開するには、次のコマンドを実行します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit monitor -c component_name
すべてのコンポーネントを停止せずにモニタリング対象外にする
すべてのコンポーネントを停止せずにモニタリング対象外にするには、次のコマンドを実行します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit unmonitor -c all
すべてのコンポーネントのモニタリングを再開するには、次のコマンドを実行します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit monitor -c all
すべてのコンポーネントを停止してモニタリング対象外にする
すべてのコンポーネントを停止してモニタリング対象外にするには、次のコマンドを実行します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit unmonitor -c all
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-all stop
すべてのコンポーネントを再起動してモニタリングを再開するには、次のコマンドを実行します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-all start
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit monitor -c all
すべてのコンポーネントをモニタリング対象外にする場合は、apigee-monit
を無効にする方法もあります。apigee-monit を停止、起動、無効化するをご覧ください。
apigee-monit を停止、起動、無効化する
サービスと同様に、apigee-monit
も apigee-service
コマンドを使用して停止および起動できます。さらに、apigee-monit
は unmonitor
コマンドもサポートしており、これを使用してコンポーネントのモニタリングを一時的に停止できます。
apigee-monit を停止する
apigee-monit
を停止するには、次のコマンドを使用します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit stop
apigee-monit を起動する
apigee-monit
を起動するには、次のコマンドを使用します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit start
apigee-monit を無効にする
次のコマンドを使用して、ノード上のすべてのコンポーネントのモニタリングを一時的に停止できます。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit unmonitor -c all
別の方法として、apigee-monit
をノードからアンインストールして恒久的に無効にすることもできます。apigee-monit
をアンインストールするをご覧ください。
apigee-monit をアンインストールする
apigee-monit
をアンインストールするには:
apigee-monit
をモニタリングするcron
ジョブを設定している場合は、apigee-monit
をアンインストールする前にそのcron
ジョブを削除します。sudo rm /etc/cron.d/apigee-monit.cron
- 次のコマンドで
apigee-monit
を停止します。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit stop
- 次のコマンドで
apigee-monit
をアンインストールします。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit uninstall
- 上記の手順をクラスタ内の各ノードで繰り返します。
新しくインストールしたコンポーネントをモニタリングする
apigee-monit
が動作しているノードに新しくインストールしたコンポーネントのモニタリングを開始するには、apigee-monit
の restart
コマンドを使用します。このコマンドを実行すると新しい monit.conf ファイルが生成され、コンポーネント構成に新しいコンポーネントが追加されます。
次の例は、apigee-monit
を再起動します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit restart
apigee-monit をカスタマイズする
次のようなさまざまな apigee-monit
設定をカスタマイズできます。
デフォルトの apigee-monit 制御設定
ステータス チェックの頻度や apigee-monit
ファイルの場所など、デフォルトの apigee-monit
制御設定をカスタマイズできます。そのためには、code with config 手法を使用してプロパティ ファイルを編集します。編集したプロパティ ファイルは、Apigee Edge for Private Cloud をアップグレードした後も維持されます。
次の表に、カスタマイズ可能なデフォルトの apigee-monit
制御設定を示します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
conf_monit_httpd_port |
httpd デーモンのポート。apigee-monit は httpd を使用してそのダッシュボード アプリを実行し、レポート / サマリーを使用可能にします。デフォルト値は 2812 です。
|
conf_monit_httpd_allow |
httpd デーモンへのリクエストに対する制約。apigee-monit は httpd を使用してそのダッシュボード アプリを実行し、レポート / サマリーを使用可能にします。この値はローカルホスト(httpd が動作しているホスト)を指す必要があります。
リクエストにユーザー名とパスワードを含める必要がある場合は、次の構文を使用します。 conf_monit_httpd_allow=allow username:"password"\nallow 127.0.0.1 ユーザー名とパスワードを追加するとき、各制約の間に "\n" を挿入します。実際の改行または復帰改行を値に挿入しないでください。 |
conf_monit_monit_datadir |
イベント詳細が保存されるディレクトリ。 |
conf_monit_monit_delay_time |
apigee-monit が初めてメモリに読み込まれてから実行を開始するまでの待機時間。これは apigee-monit の最初のプロセス チェックにのみ影響します。 |
conf_monit_monit_logdir |
apigee-monit ログファイルの場所。 |
conf_monit_monit_retry_time |
apigee-monit が各プロセスのチェックを試みる時間間隔。デフォルトは 60 秒です。 |
conf_monit_monit_rundir |
PID ファイルと状態ファイルの場所。apigee-monit はこれらのファイルをプロセスのチェックに使用します。 |
デフォルトの apigee-monit
制御設定をカスタマイズするには:
- 次のファイルを編集します。
/opt/apigee/customer/application/monit.properties
このファイルが存在しない場合は作成し、ファイルの所有者を「apigee」ユーザーに設定します。
chown apigee:apigee /opt/apigee/customer/application/monit.properties
このファイルがすでに存在する場合、上記の表にない構成プロパティが定義されていることがあります。上記以外のプロパティは変更しないでください。
プロパティの値を設定するか、新しい値に置き換えます。
たとえば、ログファイルの場所を
/tmp
に変更するには、次のプロパティを追加または編集します。conf_monit_monit_logdir=/tmp/apigee-monit.log
- 変更を
monit.properties
ファイルに保存します。 - 次のコマンドで
apigee-monit
を再構成します。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit configure
- 次のコマンドで
apigee-monit
を再読み込みします。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit reload
apigee-monit
を再起動できない場合は、ログファイルでエラーを確認します。apigee-monit
のログファイルにアクセスするをご覧ください。 - 上記の手順をクラスタ内の各ノードで繰り返します。
グローバル構成設定
apigee-monit
のグローバル構成設定を定義できます。たとえば、アラートのメール通知を追加できます。そのためには、/opt/apigee/data/apigee-monit
ディレクトリに構成ファイルを作成してから apigee-monit
を再起動します。
apigee-monit
のグローバル構成設定を定義するには:
- 次の場所に新しいコンポーネント構成ファイルを作成します。
/opt/apigee/data/apigee-monit/filename.conf
ここで、filename には任意の有効なファイル名を使用できます。ただし、「monit」は除きます。
- 次の例のように、新しい構成ファイルの所有者を「apigee」ユーザーに変更します。
chown apigee:apigee /opt/apigee/data/apigee-monit/my-mail-config.conf
- グローバル構成設定を新しいファイルに追加します。次の例では、メールサーバーを構成してアラートの受信者を設定しています。
SET MAILSERVER smtp.gmail.com PORT 465 USERNAME "example-admin@gmail.com" PASSWORD "PASSWORD" USING SSL, WITH TIMEOUT 15 SECONDS SET MAIL-FORMAT { from: edge-alerts@example.com subject: Monit Alert -- Service: $SERVICE $EVENT on $HOST } SET ALERT fred@example.com SET ALERT nancy@example.com
グローバル構成オプションの一覧については、monit のドキュメントをご覧ください。
- 変更をコンポーネント構成ファイルに保存します。
- 次のコマンドで
apigee-monit
を再読み込みします。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit reload
apigee-monit
が再起動しない場合は、ログファイルでエラーを確認します。apigee-monit
のログファイルにアクセスするをご覧ください。 - 上記の手順をクラスタ内の各ノードで繰り返します。
Apigee 以外のコンポーネントの構成
Apigee Edge for Private Cloud に含まれていないサービスもチェックの対象となるよう、apigee-monit
に独自の構成を追加できます。たとえば、apigee-monit
からターゲット エンドポイントにリクエストを送信して API が動作しているかどうかをチェックできます。
Apigee 以外のコンポーネントの構成を追加するには:
- 次の場所に新しいコンポーネント構成ファイルを作成します。
/opt/apigee/data/apigee-monit/filename.conf
ここで、filename には任意の有効なファイル名を使用できます。ただし、「monit」は除きます。
コンポーネント構成ファイルは必要な数をいくつでも作成できます。たとえば、ノード上のモニタリングする Apigee 以外のコンポーネントごとに構成ファイルを作成できます。
- 次の例のように、新しい構成ファイルの所有者を「apigee」ユーザーに変更します。
chown apigee:apigee /opt/apigee/data/apigee-monit/my-config.conf
- カスタム構成を新しいファイルに追加します。次の例では、ローカル サーバー上のターゲット エンドポイントをチェックしています。
CHECK HOST localhost_validate_test WITH ADDRESS localhost IF FAILED PORT 15999 PROTOCOL http REQUEST "/validate__test" CONTENT = "Server Ready" FOR 2 times WITHIN 3 cycles THEN alert
使用可能な構成設定の一覧については、monit のドキュメントをご覧ください。
- 変更を構成ファイルに保存します。
- 次のコマンドで
apigee-monit
を再読み込みします。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit reload
apigee-monit
が再起動しない場合は、ログファイルでエラーを確認します。apigee-monit
のログファイルにアクセスするをご覧ください。 - 上記の手順をクラスタ内の各ノードで繰り返します。
この手順は Edge 以外のコンポーネントに対してのみ有効です。Edge コンポーネントのコンポーネント構成はカスタマイズできません。
apigee-monit のログファイルにアクセスする
apigee-monit
は、イベント、再起動、構成の変更、アラートなどのすべてのアクティビティをログファイルに記録します。
ログファイルのデフォルトの場所は次のとおりです。
/opt/apigee/var/log/apigee-monit/apigee-monit.log
このデフォルトの場所は、apigee-monit
の制御設定をカスタマイズすることで変更できます。
ログファイルの項目の形式は次のとおりです。
'edge-message-processor' trying to restart [UTC Dec 14 16:20:42] info : 'edge-message-processor' trying to restart 'edge-message-processor' restart: '/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-message-processor monitrestart'
apigee-monit
のログファイル項目の形式をカスタマイズすることはできません。
apigee-monit で集約されたステータスを見る
apigee-monit
には、ノード上のコンポーネントに関する集約されたステータス情報を提供する次のコマンドが用意されています。
コマンド | 使用方法 |
---|---|
report |
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit report |
summary |
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit summary |
これらの各コマンドについて、以降のセクションで詳しく説明します。
report
report
コマンドは、ノード上の現在稼働しているコンポーネント、ダウンしているコンポーネント、初期化中のコンポーネント、モニタリング対象外になっているコンポーネントの数を集計して表示します。report
コマンドは次のように呼び出します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit report
次の例は、AIO(オールインワン)構成での report
の出力を示します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit report up: 11 (100.0%) down: 0 (0.0%) initialising: 0 (0.0%) unmonitored: 1 (8.3%) total: 12 services
この例では、12 のサービスのうち 11 が apigee-monit
によって稼働中と報告されています。1 つのサービスが現在モニタリングされていません。
report
コマンドを初めて実行したとき、Connection refused
エラーが発生することがあります。その場合は、conf_monit_monit_delay_time
プロパティで指定された時間待ってから、もう一度試してください。
summary
summary
コマンドは、各コンポーネントとそのステータスを一覧表示します。summary
コマンドは次のように呼び出します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit summary
次の例は、AIO(オールインワン)構成での summary
の出力を示します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit summary Monit 5.25.1 uptime: 4h 20m Service Name Status Type host_name OK System apigee-zookeeper OK Process apigee-cassandra OK Process apigee-openldap OK Process apigee-qpidd OK Process apigee-postgresql OK Process edge-ui OK Process edge-qpid-server OK Remote Host edge-postgres-server OK Remote Host edge-management-server OK Remote Host edge-router OK Remote Host edge-message-processor OK Remote Host
summary
コマンドを初めて実行したときに Connection refused
エラーが発生した場合は、conf_monit_monit_delay_time
プロパティで指定された時間を待ってから、もう一度試してください。
apigee-monit をモニタリングする
各ノードで apigee-monit
が動作していることを定期的にチェックすることをおすすめします。
apigee-monit
が動作していることをチェックするには、次のコマンドを使用します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit monitor_monit
このコマンドは、apigee-monit
が動作している各ノードで定期的に発行することをおすすめします。そのための方法のひとつが、スケジュールしたタスクを定義した間隔で実行する cron
などのユーティリティを使用することです。
cron
を使用して apigee-monit
をモニタリングするには:
- 次の例のように、
apigee-monit.cron
ディレクトリを/etc/cron.d
ディレクトリにコピーしてcron
のサポートを追加します。cp /opt/apigee/apigee-monit/cron/apigee-monit.cron /etc/cron.d/
apigee-monit.cron
ファイルを開いて編集します。apigee-monit.cron
ファイルは、実行するcron
ジョブとそのジョブを実行する頻度を定義します。次の例はデフォルト値を示します。# Cron entry to check if monit process is running. If not start it */2 * * * * root /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit monitor_monit
このファイルで使用する構文は次のとおりです。最初の 5 つのフィールドで、
apigee-monit
がそのアクションをいつ実行するかを定義します。min hour day_of_month month day_of_week task_to_execute
たとえば、デフォルトの実行時間は
*/2 * * * *
です。これはapigee-monit
プロセスを 2 分ごとにチェックするようcron
に指示します。cron
ジョブの実行間隔を 1 分未満にすることはできません。cron
の使用に関する詳細については、ご使用のサーバー OS のドキュメントまたは man ページをご覧ください。cron
の設定を組織のポリシーに合わせて変更します。たとえば、実行間隔を 5 分ごとに変更するには、ジョブの定義を次のように設定します。*/5 * * * * root /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit monitor_monit
apigee-monit.cron
ファイルを保存します。- 上記の手順をクラスタ内の各ノードで繰り返します。
cron
による apigee-monit
の監視が開始されない場合は、次のことを確認します。
cron
ジョブ定義の後に空白行がある。- ファイルで定義されている
cron
ジョブ定義が 1 つだけである(コメント行はカウントしません)。
apigee-monit
を停止または一時的に無効にする場合は、この cron
ジョブも無効にする必要があります。そうしなければ、cron
によって apigee-monit
が再起動されます。
cron
を無効にするには、次のいずれかを行います。
/etc/cron.d/apigee-monit.cron
ファイルを削除します。sudo rm /etc/cron.d/apigee-monit.cron
後で
cron
を再び有効にしてapigee-monit
を監視する場合は、このファイルを再度コピーする必要があります。または
/etc/cron.d/apigee-monit.cron
ファイルを編集し、ジョブ定義の行の先頭に「#」を付けて行をコメントアウトします。次に例を示します。# 10 * * * * root /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-monit monitor_monit