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Edge for Private Cloud は、Apigee Edge のオンプレミス インストールです。ハードウェア環境を制御し、プロダクトのインストール、アップグレード、メンテナンス、管理プロセスを担当します。
新機能
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アーキテクチャの概要
Apigee Edge for Private Cloud をインストールする前に、Edge のモジュールとソフトウェア コンポーネントの全体的な構成を十分に理解してください。
Apigee Edge for Private Cloud は、次のモジュールで構成されています。
- Apigee Edge Gateway(別名 API Services)
- Apigee Edge Analytics
- Apigee Edge Monetization Services(別名 Developer Services Monetization)
次の図に、Apigee 内でさまざまなモジュールが相互にやり取りする仕組みを示します。
デベロッパー ポータルの構築の詳細については、Drupal 9 を使用したポータルの構築をご覧ください。
Apigee Edge Gateway
Edge Gateway は Apigee Edge のコアモジュールであり、API を管理するメインのツールです。Gateway UI には API を追加して構成するためのツール、リソースのバンドルを設定するためのツール、デベロッパーとアプリを管理するためのツールが用意されています。Gateway によって、管理に関する多くの一般的な考慮事項がバックエンド API で不要になります。API を追加する際に、セキュリティ、レート制限、メディエーション、キャッシングやその他の制御に関するポリシーを適用できます。また、カスタム スクリプトを適用して、サードパーティの API およびサービスに対する呼び出しを行うなどの方法により、API の動作をカスタマイズすることもできます。
ソフトウェア コンポーネント
Edge Gateway は、次の主要なコンポーネントで構成されています。
- Edge Management Server
- Apache ZooKeeper
- Apache Cassandra
- Edge Router
- Edge Message Processor
- OpenLDAP
- Edge UI(以前は New Edge エクスペリエンスと呼ばれていました)と Classic UI
Edge Gateway は、上記のすべてのコンポーネントを単一のホストにインストールしたり、複数のホストに分散させたりできるように設計されています。
Apigee Edge Analytics
Edge Analytics には、長期的な使用状況の傾向を確認するための強力な API 分析機能が備わっています。上位のデベロッパーやアプリによってオーディエンスをセグメント化したり、API メソッドごとに使用状況を理解して投資すべき分野を把握したり、ビジネスレベルの情報に関するカスタム レポートを作成したりできます。
データが Apigee Edge を通過するときに、いくつかのデフォルト タイプの情報(URL、IP、ユーザー ID などの API 呼び出しに関する情報、レイテンシ、エラーデータ)が収集されます。ポリシーを使用して他の情報(ヘッダー、クエリ パラメータ、XML や JSON から抽出したリクエストまたはレスポンスの一部など)を追加することもできます。
すべてのデータは Edge Analytics に push されます。Edge Analytics では、データが分析サーバーによってバックグラウンドで管理されます。データ集計ツールを使用して、各種の組み込みレポートやカスタム レポートを作成できます。
ソフトウェア コンポーネント
Edge Analytics は次のコンポーネントで構成されています。
- Qpid。次のコンポーネントで構成されています。
- Apache Qpid メッセージング システム
- Apigee Qpid Server サービス(Apache Qpid を管理するために使用する Apigee の Java サービス)
- Postgres。次のコンポーネントで構成されています。
- PostgreSQL データベース
- Apigee Postgres Server サービス - PostgreSQL データベースを管理するために使用する Apigee の Java サービス
Apigee Edge Monetization Services
Edge Monetization Services は、Apigee Edge for Private Cloud の新しい強力な拡張機能です。API プロバイダが API の使用に対して料金を請求して収益を上げるためには、使いやすく柔軟な API 収益化の手段が必要になります。こうした要件を満たすのが、Monetization Services です。Monetization Services を使用することで、パッケージにバンドルされた API を使用するデベロッパーに料金を請求するためのさまざまな料金プランを作成できます。このソリューションは非常に柔軟性が高く、前払いプラン、後払いプラン、固定料金プラン、変動料金プラン、「フリーミアム」プラン、特定のデベロッパー向けのカスタマイズ プラン、デベロッパー グループを対象とするプランなどを作成できます。
さらに、Monetization Services にはレポート機能と請求機能も組み込まれています。たとえば、API プロバイダは、デベロッパーが料金プランを購入した API パッケージへのトラフィックに関する概要レポートまたは詳細レポートを取得できます。必要に応じて、これらのレコードを調整することも可能です。また、API パッケージの使用に対する請求書(適用される税を含む)を作成してデベロッパーに発行できます。
API パッケージのパフォーマンスを管理およびモニタリングして状況に応じて対応できるよう、制限を設定することもできます。さらに、設定した制限に近づきつつある場合、または制限に達した場合の自動通知を設定することもできます。
Monetization Services の機能
Edge Monetization Services の主要な機能は、次のとおりです。
- API プラットフォームに完全に統合されます。つまり、処理はリアルタイムです。
- シンプルな料金ベースのプランから非常に複雑な課金/収益分配プランまで、すぐに使用できるあらゆるビジネスモデルをサポートします(プランの作成と変更が簡単)。
- ボリュームのトランザクション、またはトランザクションごとのカスタム属性を評価します。トランザクションで Gateway だけでなく他のシステム(Apigee Edge 外部のシステム)の API が使用されていても対応できます。
- パフォーマンスをモニタリングしてプロセスを管理するための制限や通知などのツールが自動化されています。
- デベロッパー/パートナーのワークフローと制御が統合されるため、課金/決済を通じて購入を管理できます。
- ビジネス ユーザーとデベロッパー/パートナー向けの完全なセルフサービスのため、費用のかかる技術を導入する必要はありません。
- バックエンドのあらゆる販売、会計、ERP システムに統合できます。
ソフトウェア コンポーネント
Edge Monetization Services は、次の主要なコンポーネントをベースとしています。
- Edge Management Server
- Edge Message Processor
Edge UI を使用して Monetization Services を開始する方法の詳細については、収益化を使ってみるをご覧ください。
オンプレミスのデプロイ
オンプレミスにインストールされた Apigee Edge for Private Cloud のコア(Gateway と Analytics)は、オンプレミス クライアントのユーザーに代わって API トラフィックを実行するために必要なインフラストラクチャを提供します。
次の動画で、Apigee Edge for Private Cloud のデプロイモデルを紹介しています。
S26E01: デプロイモデルの紹介
S26E04: デプロイ アーキテクチャ
Edge Gateway のオンプレミス インストールによって、次のコンポーネントが提供されます(ただし、これらに限りません)。
- Router は、ロードバランサから受信するすべての API トラフィックを処理し、リクエストを処理する API プロキシの構成と環境を決定します。また、利用可能な Message Processor 全体のリクエストのバランスを取って、リクエストを送信します。Router は HTTP リクエストを終了して、TLS/SSL トラフィックを処理し、さらに仮想ホスト名、ポート、URI を使用して適切な Message Processor にリクエストを転送します。
- Message Processor は API リクエストを処理します。Message Processor は受信リクエストを評価し、Apigee ポリシーを実行し、バックエンド システムやその他のシステムを呼び出してデータを取得します。システムからのレスポンスを受信すると、Message Processor はレスポンスを書式設定してクライアントに返します。
- Apache Cassandra は、アプリケーションの構成、分散割り当てカウンタ、API キー、ゲートウェイで実行されているアプリケーションの OAuth トークンを格納するランタイム データ リポジトリです。
- Apache ZooKeeper は、各種 Apigee コンポーネントの場所と構成に関する構成データを保持し、サーバーに構成の変更を通知します。
- OpenLDAP(LDAP)は、システムおよび組織のユーザーとロールを管理します。
- Management Server は、以上のコンポーネントを 1 つにまとめるコンポーネントです。Management Server は Edge Management API リクエストのエンドポイントであり、Edge UI とやり取りします。
- UI はブラウザベースのツールで、これを使用すると API プロキシ、API プロダクト、アプリ、ユーザーの作成、構成、管理に必要なタスクのほとんどを実行できます。
Edge Analytics のオンプレミス インストールによって、次のコンポーネントが提供されます。
- Qpid Server は、分析データのキューイング システムを管理します。
- Postgres Server は PostgreSQL 分析データベースを管理します。
次の図に、Apigee Edge コンポーネントが相互にやり取りする仕組みを示します。