このステップでは、シェル環境を設定し、Apigee ハイブリッドのテストに適した Microsoft® Azure Kubernetes Service(AKS)クラスタを作成する方法について説明します。
ターミナル シェルを設定する
ローカルシェルに Azure CLI(az)と kubectl がインストールされていることを確認します。Azure CLI ツールは Azure のプライマリ コマンドライン インターフェースを提供します。kubectl
は、Kubernetes クラスタに対してコマンドを実行するためのプライマリ コマンドライン インターフェースを提供します。
リソース グループを作成する
Azure Console または Azure CLI を使用してリソース グループを作成します。例:
az group create --name my-hybrid-rg --location eastus
仮想ネットワークを作成する
CIDR 範囲が競合しない仮想ネットワークを作成します。例:
az network vnet create \ --name my-hybrid-rg-vnet \ --resource-group my-hybrid-rg \ --address-prefixes 120.38.1.0/24 \ --subnet-name my-hybrid-rg-vnet-subnet \ --subnet-prefix 120.38.1.0/26
AKS クラスタを作成する
このステップでは、AKS クラスタを作成します。
- Microsoft® Azure Portal を開きます。
- [Kubernetes サービス] をクリックします。
- 次の最小構成設定でクラスタを作成します。
推奨される最小ストレージ: AKS ディスクの仕様を確認し、IOP とコストの要件に基づいてストレージ ボリューム サイズを選択してください。
タブ 属性 値 基本 サブスクリプション サブスクリプション名 リソース グループ 以前に作成したリソース グループ リージョン 以前に指定したリージョン。例: (米国)米国東部 Kubernetes クラスタ名 クラスタの名前。例: my-hybrid-aks-cluster
Kubernetes のバージョン 1.14.x 以降のバージョンを選択する DNS 名の接頭辞 DNS 名の接頭辞です。例: my-hybrid-aks-cluster-dns
ノード数 3 ノード サイズ DS3 標準 スケーリング 仮想ノード 無効 VM スケールセット 有効 認証 RBAC を有効にする ○ サービス プリンシパル デフォルト ネットワーキング HTTP アプリケーション ルーティング × ロードバランサ 標準 ネットワーク構成 詳細設定 仮想ネットワーク 仮想ネットワーク名です。以前に作成した仮想ネットワークを選択するか、[新規作成] リンクをクリックして新しいネットワークを作成します。例: my-hybrid-rg-vnet
クラスタのサブネット 例: default (10.240.0.0/16)
Kubernetes サービス アドレスの範囲 サービス アドレスの範囲です。競合しないアドレス範囲を使用してください。 例: 10.0.0.0/16
Kubernetes DNS サービスの IP アドレス 例: 10.0.0.10
Docker Bridge のアドレス 例: 172.17.0.1/16
Monitoring コンテナのモニタリングを有効にする ○ Log Analytics ワークスペース 例: DefaultWorkspace-66f9d75c-2cd9-47dd-ad0f-c43d888e9cef-EUS
タグ なし - [確認して作成] をクリックします。
- クラスタの作成が完了したら、次のステップに進みます。
クラスタ認証情報を設定する
まだ追加していない場合は、次のコマンドを使用して、新しく作成したクラスタの kubernetes クラスタ認証情報を追加します。例:
az aks get-credentials --resource-group my-hybrid-rg --name my-hybrid-aks-cluster
現在のコンテキストを設定する
コンテキストとは、アクセス パラメータのグループのことです。各コンテキストには 1 つの Kubernetes クラスタ、1 人のユーザー、1 つの名前空間が含まれます。現在のコンテキストは、現在 kubectl
のデフォルトとなっているクラスタのことです。kubectl
コマンドはすべて、このクラスタに対して実行されます。
現在のコンテキストが、作成したクラスタに設定されていることを確認します。例:
kubectl config current-context my-hybrid-aks-cluster-context
想定どおりにコンテキストがクラスタに設定されていない場合は、次の手順で変更します。
- 現在のコンテキストを判別するすべてのコンテキストを一覧表示します。次の例では、コンテキストが
my-hybrid-aks-ext01
に設定されます。kubectl config get-contexts CURRENT NAME CLUSTER AUTHINFO my-hybrid-aks-cluster my-hybrid-aks-cluster clusterUser_my-hybrid-rg2_myhybrid-aks-cluster * my-hybrid-aks-ext01 my-hybrid-aks-ext01 clusterUser_my-hybrid-rg_my-hybrid-aks-ext01
- 必要に応じて、現在のコンテキストを、作成したクラスタ(Apigee ハイブリッドをインストールするクラスタ)に設定します。前述の
get-contexts
の出力で、作成したクラスタの名前がmy-hybrid-aks-cluster
である場合、次のようにmy-hybrid-aks-cluster
コンテキストに切り替えます。kubectl config use-context my-hybrid-aks-cluster
ここで
my-hybrid-aks-cluster
は、切り替え先のクラスタ コンテキストの名前です。
概要
これで、Kubernetes クラスタが AKS で実行されます。シェル環境が設定され、ローカルマシンに Apigee ハイブリッド ランタイム ソフトウェアをインストールする準備ができました。