クラスタ外部に公開されている 2 つの Ingress ゲートウェイに静的 IP アドレスを作成することをおすすめします。
ゲートウェイ | 説明 |
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apigee-mart-istio-ingressgateway |
MART サービスが管理プレーンとの通信に使用する Istio Ingress ゲートウェイ。 |
istio-ingressgateway |
Message Processor ロードバランサが API プロキシ トラフィックの送受信に使用する Istio Ingress ゲートウェイ。 |
このゲートウェイにはロードバランサがプロビジョニングされます。デフォルトでは、このロードバランサの IP アドレスはエフェメラルになります。つまり、いずれかのサービスが削除され復元されると、新しいロードバランサの IP が取得されます。
このトピックでは、GKE と Anthos GKE(GKE On-Prem)にデプロイした Apigee ハイブリッドに静的 IP アドレスを定義する方法について説明します。GKE に静的 IP アドレスを構成する
-
静的外部 IP アドレスの予約の手順に沿って、2 つの静的 IP アドレスを作成します。アドレスには任意の名前を付けることができます(たとえば、
apigee-hybrid-mart
、apigee-hybrid-runtime
など)完了すると、次のステップのクラスタ構成で使用される 2 つの IP 番号が作成されます(たとえば、35.225.131.189
、34.66.75.196
など)。 - オーバーライド ファイルで、次の
loadBalancerIP
構成を Ingress コンポーネントに追加します。構文
構成の構造と構文は次のとおりです。赤い太字の斜体で示した値は必須のプロパティ値です。
ingress: enableAccesslog: true runtime: loadBalancerIP: runtime_IP mart: loadBalancerIP: mart_IP
例
次の例は完成した構成で、サンプル プロパティ値が追加されています。
ingress: enableAccesslog: true runtime: loadBalancerIP: 35.225.131.189 mart: loadBalancerIP: 34.66.75.196
クラスタにオーバーライド ファイルを適用します。
istio
コンポーネントのみ更新が必要なため、-c istio
フラグを使用できます。例:$APIGEECTL_HOME
/apigeectl init -f my-overrides.yaml -c istio
Anthos GKE に静的 IP アドレスを構成する
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Anthos GKE のドキュメントを参照し、Anthos GKE 固有の手順に沿って 2 つの静的 IP アドレスを作成します。完了すると、次のステップのクラスタ構成で使用される 2 つの IP 番号が作成されます(たとえば、
35.225.131.189
、34.66.75.196
など)。 - オーバーライド ファイルを開きます。
ingress
の次の構成を追加します。構文
構成の構造と構文は次のとおりです。赤い太字の斜体で示した値は必須のプロパティ値です。
ingress: enableAccesslog: true runtime: loadBalancerIP: runtime_IP mart: loadBalancerIP: mart_IP
例
次の例は完成した構成で、サンプル プロパティ値が追加されています。
ingress: enableAccesslog: true runtime: loadBalancerIP: 35.225.131.189 mart: loadBalancerIP: 34.66.75.196
- ファイルを保存します。
クラスタにオーバーライド ファイルを適用します。
istio
コンポーネントのみ更新が必要なため、-c istio
フラグを使用できます。例:$APIGEECTL_HOME
/apigeectl init -f my-overrides.yaml -c istio