さまざまな sysadmin 認証情報に必要な構成

Edge for Private Cloud v4.19.01

Edge を最初にインストールしたとき、sysadmin と呼ばれる特別な種類のユーザーが作成され、同時にこのユーザーの詳細情報がいくつかの構成ファイルに反映されます。メールアドレス以外のユーザー名を使用して外部 LDAP による認証を構成した場合や、sysadmin ユーザーのパスワードが外部 LDAP で異なっている場合は、このセクションで説明する変更を行う必要があります。

更新が必要な場所は 2 つあります。

  • Edge UI は、Edge UI 上の構成ファイルに暗号化されて格納されている認証情報を使用して、Management Server にログインします。sysadmin ユーザーのユーザー名とパスワードの両方またはいずれかが異なる場合は、これを更新する必要があります。
  • Edge は、さまざまなユーティリティ スクリプトの実行時に使用される別のファイルに sysadmin のユーザー名を格納します。sysadmin ユーザーのユーザー名が異なる場合に限り、これを更新する必要があります。

Edge UI のパスワードを変更する

Edge UI のパスワードを変更する方法は、外部 LDAP サーバーでのユーザー名の表現方法によって異なります。

  • ユーザー名がメールアドレスの場合は、setup.sh ユーティリティを使用して Edge UI を更新する
  • ユーザー名がメールアドレスではなく ID の場合は、API 呼び出しとプロパティ ファイルを使用して Edge UI を更新する

両方の手順について以下で説明します。

メールアドレス用の Edge UI 認証情報を変更する

  1. Edge UI のインストールに使用したサイレント構成ファイルを編集して、次のプロパティを設定します。
    ADMIN_EMAIL=newUser
        APIGEE_ADMINPW=newPW
        SMTPHOST=smtp.gmail.com
        SMTPPORT=465
        SMTPUSER=foo@gmail.com
        SMTPPASSWORD=bar
        SMTPSSL=y
        SMTPMAILFROM="My Company <myco@company.com>"

    UI のすべてのプロパティがリセットされるため、新しいパスワードを渡すときに SMTP のプロパティも一緒に渡す必要があります。

  2. apigee-setup ユーティリティを使用して、Edge UI のパスワードを構成ファイルでリセットします。
    /opt/apigee/apigee-setup/bin/setup.sh -p ui -f configFile

ユーザー ID 用の Edge UI 認証情報を変更する

  1. ユーザー ID とパスワードを暗号化します。
    java -cp "/opt/apigee/edge-ui/conf:/opt/apigee/edge-ui/lib/*" utils.EncryptUtil 'userName:PWord'
  2. エディタで ui.properties ファイルを開きます。このファイルが存在しない場合は、作成します。
    vi /opt/apigee/customer/application/ui.properties
  3. ui.properties で、conf_apigee_apigee.mgmt.credential トークンをステップ 1 の呼び出しで返された値に設定します。
    conf_apigee_apigee.mgmt.credential="STRING_RETURNED_IN_STEP_1"
  4. ui.properties のオーナーを「apigee」に設定します。
    chown apigee:apigee /opt/apigee/customer/application/ui.properties
  5. Edge UI を再起動します。
    /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-ui restart

構成をテストする

  1. ブラウザで管理 UI を開きます。
    http://management_server_IP:9000/

    例:

    http://192.168.52.100:9000/
  2. 新しい認証情報でログインします。ログインが成功すれば、構成は適切です。

Apigee ユーティリティ スクリプト用に Edge sysadmin ユーザー名ストアを編集する

  1. Edge UI のインストールに使用したサイレント構成ファイルを編集して次のプロパティを設定し、ADMIN_EMAIL の値を外部 LDAP の sysadmin ユーザーとして使用するユーザー名に変更します。
    APIGEE_EMAIL=newUser
        IS_EXTERNAL_AUTH="true"

    IS_EXTERNAL_AUTH プロパティは、ユーザー名としてメールアドレスではなくアカウント名をサポートするように Edge を構成します。

  2. apigee-setup ユーティリティを使用して、すべての Edge コンポーネントのユーザー名を構成ファイルでリセットします。
    /opt/apigee/apigee-setup/bin/setup.sh -p edge -f configFile

    このコマンドは、Management Server、Router、Message Processor、Qpid、Postgres など、すべての Edge ノードのすべての Edge コンポーネントで実行する必要があります。

構成をテストする

セントラル POD にアクセスできることを確認します。Management Server で次の CURL コマンドを実行します。

curl -u sysAdminEmail:password http://localhost:8080/v1/servers?pod=central

出力は次のようになります。

[ {
      "internalIP" : "192.168.1.11",
      "isUp" : true,
      "pod" : "central",
      "reachable" : true,
      "region" : "dc-1",
      "tags" : {
        "property" : [ ]
      },
      "type" : [
        "application-datastore",
        "scheduler-datastore",
        "management-server",
        "auth-datastore",
        "apimodel-datastore",
        "user-settings-datastore",
        "audit-datastore"
      ],
      "uUID" : "d4bc87c6-2baf-4575-98aa-88c37b260469"
    }, {
      "externalHostName" : "localhost",
      "externalIP" : "192.168.1.11",
      "internalHostName" : "localhost",
      "internalIP" : "192.168.1.11",
      "isUp" : true,
      "pod" : "central",
      "reachable" : true,
      "region" : "dc-1",
      "tags" : {
        "property" : [ {
          "name" : "started.at",
          "value" : "1454691312854"
        }, ... ]
      },
      "type" : [ "qpid-server" ],
      "uUID" : "9681202c-8c6e-4da1-b59b-23e3ef092f34"
    } ]