ポータルの要件

Edge for Private Cloud v4.19.01

Apigee Developer Services ポータル(略して「ポータル」)では、次のような最小限のハードウェアとソフトウェアが必要です。

ハードウェア 要件

オペレーティング システム

以下のインストール手順と関連するインストール ファイルは、サポート対象のソフトウェアとサポート対象バージョンに記載されているオペレーティング システムでテストされています。

CPU 2 コア

RAM

4 GB

ハードディスク

120 GB

Java

インストール前に、各 Postgres マシンにバージョン Java 1.8 がインストールされている必要があります。サポートされている JDK の一覧については、サポート対象ソフトウェアとサポート対象バージョンをご覧ください。

ネットワーク インターフェース

アクティブなインターネット接続が必要です。

インストール プロセスの一環として、インストーラがウェブからリソースをダウンロードします。ご使用の環境が送信 HTTP / HTTPS リクエストをプロキシするように設定されている場合は、ダウンロードの際にリクエストがリダイレクトされた場合に備え、リダイレクトされたリクエストを正しく処理するようにプロキシを構成する必要があります。

たとえば、https://drupal.org/ へのリクエストは HTTP 301 ステータス コードを返し、https://www.drupal.org/ にリダイレクトします。

HTTP 200 ステータス コードとリダイレクト先からのリクエストされたコンテンツを返すようにプロキシを構成してください。

SAP インストールについては、ご使用の環境が送信 HTTPS リクエストをプロキシするように設定されている場合、プロキシが TLSv1.0 をサポートしていなければなりません。OpenSSL 0.9.8 では TLSv1.1 および TLSv1.2 をサポートしていません。サポートしているのは TLSv1.0 のみです。

Red Hat Enterprise Linux の要件

Red Hat Enterprise Linux(RHEL)には追加の要件があります。Red Hat にアクセスしてソフトウェアをダウンロードするために、サブスクリプションが必要となるためです。サーバーがインターネットにアクセスして yum 経由で RPM をダウンロードできなければなりません。RHEL を使用する場合は、サーバーを Red Hat Network(RHN)とサーバー オプション チャネルに登録する必要があります。

Red Hat に関する要件はインストール時にチェックされ、RHEL が登録済みでなければ、ポータル インストーラから登録するよう求められます。すでに Red Hat のログイン認証情報がある場合は、インストール プロセスを開始する前に、次のコマンドを使用して RHEL を登録できます。

subscription-manager register --username=username --password=password --auto-attach 

ここで、usernamepassword は Red Hat の認証情報です。

RHEL のトライアル版を使用する場合は、30 日間のトライアル ライセンスを入手できます。詳細については、https://access.redhat.com/solutions/32790 をご覧ください。

SMTP に関する要件

必須ではありませんが、Apigee ではポータルからメール メッセージを送信するように SMTP サーバーを構成することをおすすめします。構成した場合は、Drupal が SMTP サーバー上の必要なポートにアクセスできることを確認する必要があります。TLS 非対応の SMTP では一般にポート番号は 25 です。TLS 対応の SMTP では多くの場合、ポート番号は 465 ですが、SMTP プロバイダに確認してください。

その他の要件

インストールを行うには、root アクセス権が必要です。

デプロイ アーキテクチャに関する要件

ポータルには、ユーザーのアプリケーションに関する情報を格納および取得するために、REST API を介した Apigee Management Server との単一のインターフェースがあります。インストールに応じて、ポータルは HTTP または HTTPS を使用して Management Server に接続できなければなりません。

インストールを開始する前に必要な情報

インストールを開始する前に、次の情報を用意しておく必要があります。

  1. 構成するプラットフォームは Red Hat または CentOS のどちらであるか。Red Hat のインストールの場合、マシンを Red Hat Network に登録して RPM をダウンロードする必要があります。
  2. ローカルマシンに Postgres をインストールする予定はありますか?シンプルなインストールですべてを同じマシンにインストールする場合は、Postgres をローカルにインストールします。
  3. リモート Postgres Server にアクセスする予定の場合、Postgres Server に関する次の情報を入手します。
    • hostname
    • ポート
    • データベース名
    • ユーザー名
    • パスワード

    インストールを開始する前に、リモート Postgres Server の構成が完了している必要があります。

  4. ウェブサーバーの完全修飾ドメイン名。(この情報は /etc/hosts に追加されます)。これは portalserver.example.com のように IP アドレスまたはホスト名にする必要があります。デフォルト値は localhost です。
  5. ポータルが Apigee Edge Management Server と通信するには、3 つの情報が必要となります。これらの情報は、次のとおりです。
    1. Apigee Management API エンドポイントの URL: ホスト名または IP アドレスのいずれかです。アプリを作成したり、アプリキーのデベロッパーを登録したりするための呼び出しはすべて、この REST エンドポイントに対して行われます。デフォルトのエンドポイントは https://api.enterprise.apigee.com/v1 です。

      Edge for Private Cloud インストールの場合、URL は次の形式になります。

      http://Edge_IP:8080/v1

      または

      https://Edge_IP:SSL_port/v1

      ここで、Edge_IP は Edge 管理サーバーの IP アドレス、SSL_port は Edge Management API の SSL ポートです。例: 8443。

    2. Apigee 組織名: ポータルと Apigee Edge 組織には関係があります。Management API エンドポイントを設定する際に、デフォルトの組織を設定します。デフォルト値は my-org です。
    3. 管理 API エンドポイントのユーザー名とパスワード: ポータルから Edge への呼び出しは、組織の管理者が行う必要があります。

      このユーザー名とパスワードは組織の管理者用で、ポータルから Edge に接続する場合にのみ使用してください。たとえば、ユーザーの認証情報を指定した場合、そのユーザーが Edge 上で削除されると、ポータルは Edge に接続できなくなります。したがって、この接続専用の組織の管理者を作成してください。

      例:

      dc_devportal+ORGNAME@apigee.com:MyP@ssw0rd