ランタイム サービス構成の概要

Apigee ハイブリッド ランタイム プレーンはさまざまなサービスから構成されています。各サービスは、Kubernetes クラスタのノードにデプロイされ、overrides.yaml ファイルで構成できます。

次の表に、ランタイム サービスの概要を示します。

サービス 説明 Configuration オブジェクト 実装方法
Cassandra KMS、OAuth、KVM に Apigee のローカル永続ストレージとランタイム プレーンのキャッシュを提供するランタイム データストアとして機能します。KMS、OAuth、KVM、キャッシュの Cassandra リングは別々に作成できます。 cassandra StatefulSet
デフォルトの Istio Ingress / LoadBalancer クライアント アプリからの受信リクエストを管理します。デフォルト インストールでは Istio Ingress が使用されますが、本番環境のトラフィック用に独自の Ingress カスタム構成を管理する必要があります。 ingress サードパーティのプロキシ
Logger ログファイルを抽出し、GCP アカウントに関連付けられたモニタリング アプリケーション(現在は Stackdriver)にデータを送信します。 logger DaemonSet
Management API for Runtime data(MART) KMS API(キーと OAuth トークン)、割り当て、KVM、API プロダクトなど、ランタイム プレーン上のデータ エンティティを管理するエンドポイントを公開します。MART サービスのスコープは 1 つの組織です。 mart デプロイ
MART Istio Ingress Apigee API の呼び出しで管理プレーンから受信したリクエストを管理します。 なし サードパーティのプロキシ
Message Processor 管理プレーンからのローリング アップデートを使用して、ランタイム プレーンで API リクエストの処理とポリシー実行を行います。各 Message Processor のスコープは 1 つの環境です。 runtime デプロイ
Metrics ハイブリッド サービスの健全性のモニタリング、アラートの設定などに使用できるオペレーション指標を収集します。 metrics デプロイ
Synchronizer 管理プレーンからランタイム プレーンに API 環境に関する構成データを取得します。Synchronizer は、同一または別の組織内の 1 つ以上の環境をポーリングできます。 synchronizer DaemonSet
Universal Data Collection Agent(UDCA) 管理 UI でアクセスできるように、アナリティクスとデプロイのステータス データを抽出し、管理プレーンの UAP サービスに送信します。 udca デプロイ

ほとんどのサービスは、他の内部サービスや外部サービスとソケット接続を行います。詳しくは、ハイブリッド ポートをご覧ください。