GKE 本番環境クラスタの要件

このセクションでは、Apigee Hybrid 本番環境インストールに適した Google Kubernetes Engine(GKE)クラスタをセットアップするための基本的な要件について説明します。

クラスタの作成

GKE クラスタの作成方法については、GKE ドキュメントのクラスタの作成をご覧ください。

本番環境クラスタの要件

本番環境クラスタを作成する場合は、次の要件に従います。

ソフトウェアのバージョン

要件
Kubernetes のバージョン バージョン 1.14.x 以降では、次のコマンドを実行すると、サポート対象の Kubernetes クラスタのバージョンを確認できます。

gcloud container get-server-config
サポート対象のバージョンは validMasterVersions: ヘッダーの下に返されます。
kubectl のバージョン バージョン 1.14.x 以降。kubectl をインストールしてセットアップするをご覧ください。

クラスタ テンプレートの構成

本番環境 GKE クラスタに対して次のテンプレート構成オプションを選択します。

構成
クラスタ テンプレート 標準クラスタ
ロケーション タイプ リージョン別(推奨)
アベイラビリティ ゾーン 3
自動スケーリング インスタンスの最小数と最大数を同じ数に設定して、ノードの自動スケーリングを有効にします。GKE が、値を同じ数に設定することに関する警告を表示します。この警告は無視できます。

詳細については、ハイブリッド サービスのスケーリングと自動スケーリングをご覧ください。

ストレージ ストレージは、StatefulSet 動的プロビジョナーを使用して動的にプロビジョニングされます。

ノードの要件

ノードプールは、クラスタ内のノードのグループであり、すべてが同じ構成です。デフォルトで、クラスタ内に 2 つのノードプールを構成する必要があります。1 つはステートフル Cassandra ポッド用で、もう 1 つはステートレスな残りのポッド用です。この 2 つのノードプールを以下のように構成します。

ステートフル ノードプールの構成

ステートフル ノードプールを次のように構成します。

構成
名前 apigee-data
ノードの最小数 3
マシンタイプ N1-standard-8(標準マシンタイプ、8 基の vCPU、30 GB のメモリ)
ストレージ ストレージは、StatefulSet 動的プロビジョナーを使用して、動的にプロビジョニングされます

ステートレス ノードプールの構成

ステートレス ノードプールを次のように構成します。

構成
名前 apigee-runtime
ノードの最小数 3(ゾーンあたり 1 つずつ)
マシンタイプ N1-standard-4(標準マシンタイプ、4 基の vCPU、15 GB のメモリ)