Java メモリ設定の変更

Edge for Private Cloud v4.18.05

トラフィック要件や処理要件に応じて、1 つ以上の Apigee コンポーネントのヒープサイズやクラス メタデータ サイズを増やす必要があります。

上記のサイズ設定を変更するには、コンポーネントのプロパティ ファイルを編集します。コンポーネント(たとえば、Edge Message Processor)が複数のマシンにインストールされている場合、そのコンポーネントをホストするすべてのマシンでプロパティ ファイルを編集してください。

サイズの値を設定するには、以下のプロパティを設定します。

プロパティ 説明
bin_setenv_min_mem 最小ヒープサイズを設定します。デフォルトは 256 MB です。この設定は Java の -Xms オプションに対応します。
bin_setenv_max_mem 最大ヒープサイズを設定します。デフォルトは 512 MB です。この設定は Java の -Xmx オプションに対応します。
bin_setenv_meta_space_size デフォルトのクラス メタデータ サイズを設定します。このデフォルト値は bin_setenv_max_permsize の値に設定され、128 MB がそのデフォルト サイズです。Message Processor の場合、この値をトラフィックに応じて 256 MB か 512 MB に設定することをおすすめします。この設定は Java の -XX:MetaspaceSize オプションに対応します。

上記のプロパティをマシン上のコンポーネントごとに設定し、メガバイトを表す接尾辞「m」を付けます。たとえば、Message Processor では、/opt/apigee/customer/application/message-processor.properties ファイル内で次のように設定します。

bin_setenv_min_mem=512m
    bin_setenv_max_mem=1024m
    bin_setenv_meta_space_size=1024m

message-processor.properties ファイルが存在しない場合や、Edge コンポーネントに対応する .properties ファイルが存在しない場合は、新たに作成してその所有権を「apigee」ユーザーに変更します。

chown apigee:apigee /opt/apigee/customer/application/message-processor.properties

.properties ファイルで値を設定したら、コンポーネントを再起動します。

/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service component restart

次に例を示します。

/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-message-processor restart

上記に示したプロパティで制御されない Java 設定については、該当する Edge コンポーネントに対応する .properties ファイルで以下を設定することもできます。

  • bin_setenv_ext_jvm_opts: 他のプロパティによって指定されない Java プロパティを設定します。次に例を示します。
    bin_setenv_ext_jvm_opts=-XX:MaxGCPauseMillis=500

    ただし、-Xms-Xmx-XX:MetaspaceSize については、値が上記のプロパティによって制御されるため、bin_setenv_ext_jvm_opts を使用して設定しないでください。

メモリの構成に関するその他のヒントについては、Edge フォーラムのこちらの記事をご覧ください。