Cassandra ノードの追加

Cassandra ノードをクラスタに追加する場合は、次の 2 つの重要なポイントを考慮する必要があります。

  • ストリーミングを最小限に抑え、リングのバランスを維持するために、Cassandra リング内のノードの既存の位置は変更しないでください。
  • すべてのデータセンターでノードの数が同じである必要があります。

最初の目標を達成するには、新しいノードを追加するたびに Cassandra クラスタ内のノードの数を 2 倍にすることが重要です。

たとえば、2 つのデータセンターに分散された標準の 12 ノードのクラスタ インストール トポロジから始める場合、Cassandra ノードは合計 6 つ(各データセンターに 3 つ)になります。このクラスタを拡張するには、各データセンターに 3 つのノードを追加して、ノードの合計数を 12 に増やす必要があります(各データセンターに 6 つのノード)。さらに拡張が必要な場合は、各データセンターに 6 つのノードを追加して、合計ノード数を 24 個(各データセンターに 12 個)にする必要があります。

このドキュメントでは、既存の Edge for Private Cloud インストールに 3 つの新しい Cassandra ノードを追加する手順について説明します。同じ手順でノードを追加できます。クラスタを拡張するときは、必ずノードの数を 2 倍にしてください。

Cassandra ノードのシステム要件については、インストール要件をご覧ください。

既存の Edge 構成

本番環境システムでサポートされるすべての Edge トポロジでは、3 つの Cassandra ノードを使用するよう定められています。これら 3 つのノードは、次に示すように構成ファイル内の CASS_HOSTS プロパティで指定されます。

IP1=10.10.0.1
IP2=10.10.0.2
IP3=10.10.0.3
HOSTIP=$(hostname -i)
ADMIN_EMAIL=opdk@google.com
APIGEE_ADMINPW=Secret123
LICENSE_FILE=/tmp/license.txt
MSIP=$IP1 
USE_LDAP_REMOTE_HOST=n
LDAP_TYPE=1
APIGEE_LDAPPW=secret
MP_POD=gateway
REGION=dc-1
ZK_HOSTS="$IP1 $IP2 $IP3"
ZK_CLIENT_HOSTS="$IP1 $IP2 $IP3"
# Must use IP addresses for CASS_HOSTS, not DNS names.
CASS_HOSTS="$IP1:1,1 $IP2:1,1 $IP3:1,1" 
SKIP_SMTP=n
SMTPHOST=smtp.example.com
SMTPUSER=smtp@example.com
SMTPPASSWORD=smtppwd

REGION プロパティで「dc-1」というリージョン名が指定されていることに注意してください。この情報は、新しい Cassandra ノードを追加する際に必要になります。

構成ファイルを変更して 3 つの新しい Cassandra ノードを追加する

この例で追加する 3 つの Cassandra ノードの IP アドレスは次のとおりです。

  • 10.10.0.14
  • 10.10.0.15
  • 10.10.0.16

まず、次のように Edge 構成ファイルを更新して、新しいノードを追加します。

IP1=10.10.0.1
IP2=10.10.0.2
IP3=10.10.0.3
# Add the new node IP addresses.
IP14=10.10.0.14
IP15=10.10.0.15
IP16=10.10.0.16
HOSTIP=$(hostname -i)
ADMIN_EMAIL=opdk@google.com
...
# Update CASS_HOSTS to add each new node after an existing nodes. 
# Must use IP addresses for CASS_HOSTS, not DNS names.
CASS_HOSTS="$IP1:1,1 $IP14:1,1 $IP2:1,1 $IP15:1,1 $IP3:1,1 $IP16:1,1" 

これにより、既存ノードの初期トークンの設定が維持され、それぞれの新しいノードの初期トークン値は複数の既存ノードのトークン値の間になります。

Edge の構成

構成ファイルを編集したら、次の作業を行います。

  • 既存の Cassandra ノードを再構成する
  • 新しいノードに Cassandra をインストールする
  • Management Server を再構成する

既存の Cassandra ノードを再構成する

既存の Cassandra ノードで次の手順を行います。

  1. 「-p c」プロファイルと新しい構成ファイルを指定して setup.sh を実行します。
    /opt/apigee/apigee-setup/bin/setup.sh -p c -f updatedConfigFile

新しいノードに Cassandra をインストールする

次の手順で、新しいノードに Cassandra をインストールします。

新しい Cassandra ノードで次の手順を行います。

  1. 3 つのノードに Cassandra をインストールします。
    1. Edge apigee-setup ユーティリティのインストールの説明に従って、最初のノードに apigee-setup をインストールします。
    2. 更新した構成ファイルを使用して、最初のノードに Cassandra をインストールします。
      /opt/apigee/apigee-setup/bin/setup.sh -p c -f updatedConfigFile
    3. 残りの新しい Cassandra ノードで上記の手順を繰り返します。
  2. 3 つの新しい Cassandra ノードを再ビルドします。その際、リージョン名として、ノードの追加場所となるデータセンター(dc-1dc-2 など)を指定します。この例では、dc-1 です。
    1. 最初のノードで次のコマンドを実行します。
      /opt/apigee/apigee-cassandra/bin/nodetool [-u username -pw password] -h nodeIP rebuild dc-1

      ここで、nodeIP は Cassandra ノードの IP アドレスです。

      ユーザー名とパスワードを渡す必要があるのは、Cassandra 用に JMX 認証を有効にした場合のみです。

    2. 残りの新しい Cassandra ノードにもこの手順を行います。

Management Server を再構成する

Management-Server ノードで次の手順を行います。

  1. setup.sh を再び実行し、新たに追加した Cassandra ノードを反映するよう Management Server を更新します。
    /opt/apigee/apigee-setup/bin/setup.sh -p ms -f updatedConfigFile

すべての Router と Message Processor を再起動する

  1. すべての Router で次のコマンドを実行します。
    /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-router restart
  2. すべての Message Processor で次のコマンドを実行します。
    /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-message-processor restart

既存の Cassandra ノードのディスク スペースを解放する

新しいノードを追加した後、既存ノードに対して nodetool cleanup コマンドを実行してディスク スペースを解放できます。このコマンドは、既存の Cassandra ノードによって所有されなくなった構成トークンをクリアします。

新しいノードを追加した後に既存の Cassandra ノードのディスク スペースを解放するには、次のコマンドを実行します。

/opt/apigee/apigee-cassandra/bin/nodetool [-u username -pw password] -h cassandraIP cleanup

ユーザー名とパスワードを渡す必要があるのは、Cassandra で JMX 認証を有効にした場合のみです。

再ビルドを検証する

次のコマンドを使用して、再ビルドが成功したことを確認します。

nodetool [-u username -pw password] -h nodeIP netstats

このコマンドは、ネイティブ トランスポート(またはバイナリ プロトコル)が実行中かどうかを示します。実行中であれば、Cassandra は新しいクライアント リクエストを受け入れることができます。

nodetool [-u username -pw password] -h nodeIP statusbinary

このコマンドは、ネイティブ トランスポート(またはバイナリ プロトコル)が実行中かどうかを示します。

nodetool [-u username -pw password] -h nodeIP describecluster

このコマンドは、新しいノードが古いノードと同じスキーマ バージョンを使用しているかどうかを示します。

nodetool の使用方法について詳しくは、nodetool の使用に関するドキュメントをご覧ください。