Edge for Private Cloud v4.19.01
Edge SSO モジュールは、次の 2 種類のアカウントをサポートしています。
- 管理者
- マシンユーザー(SAML のみ)
apigee-ssoadminapi.sh
ユーティリティを使用して、Edge SSO モジュールに関連付けられている管理者とマシンユーザーを管理できます。
apigee-ssoadminapi.sh
ユーティリティを使用すると、次の操作を行うことができます。
- 管理者ユーザーまたはマシンユーザーのリストを表示する
- 管理者ユーザーまたはマシンユーザーを追加または削除する
- 管理者ユーザーまたはマシンユーザーのパスワードを変更する
管理者ユーザーについて
Edge SSO モジュールのプロパティを管理するには、このモジュールの管理者アカウントが必要です。
デフォルトでは、Edge SSO モジュールをインストールすると、次の認証情報を持つ管理者アカウントが作成されます。
- ユーザー名: Edge SSO モジュールの構成に使用する構成ファイル内の
SSO_ADMIN_NAME
プロパティで定義されます。デフォルトはssoadmin.
です。 - パスワード: Edge SSO モジュールの構成に使用する構成ファイル内の
SSO_ADMIN_SECRET
プロパティで定義されます。
マシンユーザーについて
マシンユーザーは、パスコードを指定しなくても、OAuth2 トークンを取得できます。つまり、Edge 管理 API を使用することで、OAuth2 トークンを取得してリフレッシュするプロセスを完全に自動化できます。
通常、マシンユーザーは次の場合に使用します。
- Edge と通信するための Apigee Developer Services ポータル(略して「ポータル」)を構成する場合
- 開発環境で、テスト自動化や継続的インテグレーション / 継続的デプロイ(CI / CD)などの一般的な開発タスクの自動化をサポートしている場合
詳しくは、自動タスクでの SAML の使用をご覧ください。
apigee-ssoadminapi.sh をインストールする
apigee-ssoadminapi.sh
ユーティリティは、Edge SSO モジュールをインストールした Edge Management Server ノードにインストールします。通常は、Edge SSO モジュールのインストール時に apigee-ssoadminapi.sh
ユーティリティもインストールします。
まだ apigee-ssoadminapi.sh
ユーティリティをインストールしていない場合は、次の手順に沿ってインストールします。
- Management Server ノードにログインします。このノードには、Edge apigee-setup ユーティリティをインストールするの手順に従って
apigee-service
がインストールされている必要があります。 - Edge SSO モジュールの管理者とマシンユーザーを管理するために使用する
apigee-ssoadminapi.sh
ユーティリティをインストールします。/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-ssoadminapi install
- Shell からログアウトし、再度ログインして
apigee-ssoadminapi.sh
ユーティリティをパスに追加します。
apigee-ssoadminapi.sh のヘルプ情報を表示する
このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。
admin add
admin delete
admin list
admin setpassword
saml machineuser add
saml machineuser delete
aaml machineuser list
saml machineuser setpassword
これらのコマンドに関する情報は、/opt/apigee/apigee-ssoadminapi/README.md
ファイルで確認できます。また、各コマンドに「-h」オプションを指定すると、そのコマンドの使い方に関する情報が表示されます。
たとえば、次のコマンドを実行します。
apigee-ssoadminapi.sh admin list -h
次の出力が返されます。
admin list --admin SSOADMIN_CLIENT_NAME Name of the client having administrative privilege on sso --secret SSOADMIN_CLIENT_SECRET Secret/Password for the client --host SSO_HOST Hostname of SSO server to connect --port SSO_PORT Port to use during request --ssl SSO_URI_SCHEME Set to https, defaults to http --debug Set in debug mode, turns on verbose in curl -h Displays Help
apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティを呼び出す
apigee-ssoadminapi.sh
ユーティリティを呼び出すには、すべてのプロパティをコマンドライン引数として渡します。対話モードでは、プロンプトに応答することで、このユーティリティを呼び出します。
たとえば、管理者ユーザーのリストを表示する場合、次のようにコマンドラインにすべての必須情報を指定します。
apigee-ssoadminapi.sh admin list --admin ssoadmin --secret Secret123 --host 35.197.94.184
次の出力が返されます。
[ { "client_id": "ssoadmin", "access_token_validity": 300 } ]
必須の情報(管理者パスワードなど)を 1 つでも省略すると、入力を求めるプロンプトが出されます。
上記の例では、--port
と --ssl
の値を省略しています。これは、Edge SSO モジュールはデフォルト値として --port
には 9099、--ssl
には http を使用するためです。インストール環境でデフォルト値を使用していない場合は、次のように指定します。
apigee-ssoadminapi.sh admin list --admin ssoadmin --secret Secret123 --host 35.197.94.184 --port 9443 --ssl https
または、すべての情報をプロンプトに応じて入力する対話フォームを使用することもできます。
apigee-ssoadminapi.sh admin list
この場合、すべての必須情報をプロンプトに対して入力します。
SSO admin name (current): ssoadmin SSO Admin secret (current): SSO host: 35.197.94.184