Apigee システムでは、API 管理環境で OpenLDAP を使用してユーザーを認証します。この LDAP パスワード ポリシー機能は OpenLDAP で有効です。
このセクションでは、デフォルトの LDAP パスワード ポリシーを構成する方法について説明します。このパスワード ポリシーを使用することで、さまざまなパスワード認証方法のオプションを構成できます。たとえば、連続して何回ログインに失敗すると、ディレクトリに対するユーザーの認証にそのパスワードを使用できなくなるようにするかなどです。
また、デフォルトのパスワード ポリシーで構成された属性に従ってロックされたユーザー アカウントをロック解除する、API の使用方法についても説明します。
詳しくは以下をご覧ください。
デフォルト LDAP パスワード ポリシーの構成
デフォルト LDAP パスワード ポリシーを構成するには:
- Apache Studio や ldapmodify などの LDAP クライアントを使用して LDAP サーバーに接続します。デフォルトでは、OpenLDAP サーバーは OpenLDAP ノードのポート 10389 をリッスンします。
LDAP サーバーに接続するには、バインド DN、すなわち
cn=manager,dc=apigee,dc=com
というユーザーと、Edge のインストール時に設定した OpenLDAP パスワードを指定します。 - 上記のクライアントを使用して、以下のパスワード ポリシー属性に移動します。
- Edge ユーザー:
cn=default,ou=pwpolicies,dc=apigee,dc=com
- Edge sysadmin:
cn=sysadmin,ou=pwpolicies,dc=apigee,dc=com
- Edge ユーザー:
- 必要に応じてパスワード ポリシー属性の値を編集します。
- 構成を保存します。
デフォルトの LDAP パスワード ポリシー属性
属性 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
pwdExpireWarning |
パスワードの期限切れまでの最大秒数。これに達すると、ディレクトリに対する認証を受けるユーザーに期限切れの警告メッセージが返されます。 |
604800 (7 日間) |
pwdFailureCountInterval |
過去のバインド試行の連続失敗回数が失敗カウンタから削除されるまでの秒数。 つまり、ログインの連続失敗回数がリセットされるまでの秒数です。
この属性は |
300 |
pwdInHistory |
ユーザーがパスワードを変更するとき、過去に使用したパスワードを再び使用することはできません。 |
3 |
pwdLockout |
|
False |
pwdLockoutDuration |
連続ログイン失敗の最大回数を超えた場合に、そのユーザーの認証にパスワードを使用できないようにする秒数。 つまり、
ユーザー アカウントのロック解除をご覧ください。
この属性は |
300 |
pwdMaxAge |
ユーザー(システム管理者以外のユーザー)パスワードが期限切れになるまでの秒数。値を 0 にすると、パスワードは期限切れになりません。デフォルト値 2592000 は、パスワード作成時点から 30 日間です。 |
ユーザー: 2592000 システム管理者: 0 |
pwdMaxFailure |
連続して何回ログインに失敗すると、ディレクトリに対するユーザーの認証にそのパスワードを使用できなくなるようにするか。 |
3 |
pwdMinLength |
設定するパスワードの必要最小限の文字数。 |
8 |
ユーザー アカウントのロック解除
ユーザーのアカウントは、パスワード ポリシーに設定された属性に従ってロックされます。システム管理者の Apigee ロールが割り当てられたユーザーは、次の API 呼び出しを使ってユーザーのアカウントをロック解除できます。userEmail、adminEmail、password は実際の値に置き換えてください。
ユーザーをロック解除するには:
/v1/users/userEmail/status?action=unlock -X POST -u adminEmail:password