apigee-ssoadminapi.sh を使用する

Apigee SSO モジュールは、次の 2 種類のアカウントをサポートしています。

apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティを使用して、Apigee SSO モジュールに関連付けられている管理者とマシンユーザーのアカウントを管理できます。

次のことに apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティを使用します。

  • 管理者ユーザーまたはマシンユーザーのリストを表示する
  • 管理者ユーザーまたはマシンユーザーを追加または削除する
  • 管理者ユーザーまたはマシンユーザーのパスワードを変更する

管理者ユーザーについて

Apigee SSO モジュールのプロパティを管理するには、このモジュールの管理者アカウントが必要です。

デフォルトでは、Apigee SSO モジュールをインストールすると、次の認証情報を持つ管理者アカウントが作成されます。

  • ユーザー名: Apigee SSO モジュールの構成に使用する構成ファイル内の SSO_ADMIN_NAME プロパティで定義されます。デフォルトは ssoadmin. です。
  • パスワード: Apigee SSO モジュールの構成に使用する構成ファイル内の SSO_ADMIN_SECRET プロパティで定義されます。

マシンユーザーについて

マシンユーザーは、パスコードを指定しなくても、OAuth2 トークンを取得できます。つまり、Edge Management API を使用することで、OAuth2 トークンを取得して更新するプロセスを完全に自動化できます。

通常、マシンユーザーは次の場合に使用します。

  • Apigee Developer Services ポータル(略して「ポータル」)を Edge と通信するように構成する場合
  • 開発環境で、テスト自動化や CI / CD などの一般的な開発タスクの自動化をサポートしている場合。

詳細については、外部 IDP のタスクを自動化するをご覧ください。

apigee-ssoadminapi.sh をインストールする

Apigee SSO モジュールをインストールした Edge Management Server ノードに apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティをインストールします。通常、Apigee SSO モジュールのインストール時に apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティをインストールします。

まだ apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティをインストールしていない場合:

  1. Management Server ノードにログインします。Edge apigee-setup ユーティリティのインストールで説明したように、このノードにはすでに apigee-service がインストールされています。
  2. 次のコマンドを実行して、Apigee SSO モジュールの管理者とマシンユーザーの管理に使用する apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティをインストールします。
    /opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service apigee-ssoadminapi install
  3. apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティをパスに追加するため、シェルからいったんログアウトして再びログインします。

apigee-ssoadminapi.sh のヘルプ情報を表示する

このユーティリティでは、次のコマンドを使用できます。

  • admin add
  • admin delete
  • admin list
  • admin setpassword
  • saml machineuser add(LDAP や SAML を含むすべての IDP に saml コマンドを使用する)
  • saml machineuser delete
  • aaml machineuser list
  • saml machineuser setpassword

これらのコマンドに関する情報は /opt/apigee/apigee-ssoadminapi/README.md ファイルで確認できます。また、各コマンドに「-h」オプションを指定すると、そのコマンドの使い方に関する情報が表示されます。

たとえば、次のコマンドを実行します。

apigee-ssoadminapi.sh admin list -h

次の出力が返されます。

admin list
  --admin SSOADMIN_CLIENT_NAME      Name of the client having administrative privilege on sso
  --secret SSOADMIN_CLIENT_SECRET   Secret/Password for the client
  --host SSO_HOST                   Hostname of SSO server to connect
  --port SSO_PORT                   Port to use during request
  --ssl SSO_URI_SCHEME              Set to https, defaults to http
  --debug                           Set in debug mode, turns on verbose in curl
  -h                                Displays Help

apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティを呼び出す

apigee-ssoadminapi.sh ユーティリティを呼び出すには、すべてのプロパティをコマンドライン引数として渡すか、インタラクティブ モードでプロンプトに応答します。

たとえば、管理者ユーザーのリストを表示する場合、次のようにコマンドラインにすべての必須情報を指定します。

apigee-ssoadminapi.sh admin list --admin ssoadmin --secret Secret123 --host 35.197.94.184

次の出力が返されます。

[
  {
    "client_id": "ssoadmin",
    "access_token_validity": 300
  }
]

必須の情報(管理者パスワードなど)を一つでも省略すると、入力を求めるプロンプトが出されます。

この例では、--port--ssl の値は省略できます。Apigee SSO モジュールは --port--ssl に対してそれぞれデフォルト値の 9099 と http を使用するためです。インストール環境でデフォルト値を使用していない場合は、次のように指定します。

apigee-ssoadminapi.sh admin list --admin ssoadmin --secret Secret123
  --host 35.197.94.184 --port 9443 --ssl https

または、すべての情報をプロンプトに応じて入力する対話フォームを使用することもできます。

apigee-ssoadminapi.sh admin list

この場合、すべての必須情報をプロンプトに対して入力します。

SSO admin name (current): ssoadmin
SSO Admin secret (current):
SSO host: 35.197.94.184