次のような操作を行うとき、Edge UI がローカル IP アドレスにアクセスしようとすることがあります。これらのローカル IP アドレスはプライベート空間を表すか、外部ユーザーに公開すべきでない保護リソースを表します。
- Edge UI の Trace ツール。このツールには、指定した URL に対して API リクエストを送受信する機能があります。Edge コンポーネントが他の内部サービスと一緒にホストされるデプロイメント シナリオの場合、悪意のあるユーザーが Trace ツールの機能を悪用してプライベート IP アドレスにリクエストを送信する可能性があります。
- OpenAPI 仕様に基づいて API プロキシを作成するとき。この仕様では、API のベースパス、パス、動詞、ヘッダーなどを記述します。このため、悪意のあるユーザーがプライベート IP アドレスを参照するパスをプロキシのベースパスとして指定する可能性があります。
- ローカル ファイル システム上にある WSDL ファイルから API プロキシを作成するとき。
セキュリティ上の理由から、デフォルトでは Edge UI からプライベート IP アドレスを参照できません。次のようなアドレスがプライベート IP アドレスに該当します。
- ループバック アドレス(127.0.0.1 または localhost)
- サイトのローカル アクセス(IPv4 の場合: 10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16)
- 任意のローカル アドレス(localhost に解決される任意のアドレス)
Edge UI からプライベート IP アドレスにアクセスできるようにするには、次のトークンを設定します。
- Trace ツールに関連する
conf_apigee-base_apigee.feature.enabletraceforinternaladdresses
プロパティは、デフォルトで無効になっています。これを true に設定すると、Trace ツールからプライベート IP アドレスにアクセスできます。 - OpenAPI 仕様に関連する
conf_apigee-base_apigee.feature.enableopenapiforinternaladdresses
プロパティは、デフォルトで無効になっています。これを true に設定すると、OpenAPI からプライベート IP アドレスにアクセスできます。 - WSDL ファイルに関連する
conf_apigee-base_apigee.feature.enablewsdlforinternaladdresses
プロパティは、デフォルトで無効になっています。これを true に設定すると、プライベート IP アドレスから WSDL ファイルをアップロードできます。
上記のプロパティを true に設定するには:
ui.properties
ファイルをエディタで開きます。このファイルが存在しない場合は作成します。vi /opt/apigee/customer/application/ui.properties
- 次のプロパティを true に設定します。
conf_apigee-base_apigee.feature.enabletraceforinternaladdresses="true" conf_apigee-base_apigee.feature.enableopenapiforinternaladdresses="true" conf_apigee-base_apigee.feature.enablewsdlforinternaladdresses="true"
- 変更を
ui.properties
に保存します。 - プロパティ ファイルの所有者を「apigee」ユーザーにします。
chown apigee:apigee /opt/apigee/customer/application/ui.properties
- Edge UI を再起動します。
/opt/apigee/apigee-service/bin/apigee-service edge-ui restart
これで、Edge UI からローカル IP アドレスにアクセスできるようになります。