XMLtoJSON ポリシー

概要

このポリシーは、メッセージを拡張マークアップ言語(XML)形式から JavaScript Object Notation(JSON)に変換します。これにより、メッセージの変換方法を制御するための選択肢が多彩になります。

XML 形式のレスポンスを JSON 形式のレスポンスに変換することが目的であると仮定した場合、このポリシーはレスポンス フロー(たとえば Response / ProxyEndpoint / PostFlow)に接続されます。

説明

代表的な仲介シナリオでは、多くの場合、受信リクエスト フローでの JSON to XML ポリシーを送信レスポンス フローでの XML to JSON ポリシーとペアで使用されます。ポリシーをこのように結び付けることで、XML のみをネイティブ サポートするバックエンド サービスに対して JSON API を公開できます。

API が、JSON あるいは XML を必要とする可能性のある多様なクライアント アプリで消費されるシナリオでは、JSON to XML ポリシーと XML to JSON ポリシーを条件に応じて実行するよう構成することで、レスポンス形式を動的に設定できます。このシナリオの実装については、フロー変数と条件をご覧ください。


サンプル

JSON と XML の間の変換について詳しくは、http://community.apigee.com/articles/1839/converting-between-xml-and-json-what-you-need-to-k.html をご覧ください。

レスポンスを変換する

<XMLToJSON name="ConvertToJSON">
  <Options>
  </Options>
  <OutputVariable>response</OutputVariable>
  <Source>response</Source>
</XMLToJSON>

この構成(XML を JSON に変換するために必要な最小限の構成)は、XML 形式のレスポンス メッセージをソースとして受け取り、出力変数 response に入力される JSON 形式のメッセージを作成します。Edge はこの変数の内容を、自動的に次の処理ステップのメッセージとして使用します。


要素リファレンス

このポリシーで構成できる要素と属性は、以下のとおりです。

<XMLToJSON async="false" continueOnError="false" enabled="true" name="XML-to-JSON-1">
    <DisplayName>XML to JSON 1</DisplayName>
    <Source>response</Source>
    <OutputVariable>response</OutputVariable>
    <Options>
        <RecognizeNumber>true</RecognizeNumber>
        <RecognizeBoolean>true</RecognizeBoolean>
        <RecognizeNull>true</RecognizeNull>
        <NullValue>NULL</NullValue>
        <NamespaceBlockName>#namespaces</NamespaceBlockName>
        <DefaultNamespaceNodeName>&</DefaultNamespaceNodeName>
        <NamespaceSeparator>***</NamespaceSeparator>
        <TextAlwaysAsProperty>true</TextAlwaysAsProperty>
        <TextNodeName>TEXT</TextNodeName>
        <AttributeBlockName>FOO_BLOCK</AttributeBlockName>
        <AttributePrefix>BAR_</AttributePrefix>
        <OutputPrefix>PREFIX_</OutputPrefix>
        <OutputSuffix>_SUFFIX</OutputSuffix>
        <StripLevels>2</StripLevels>
        <TreatAsArray>
            <Path unwrap="true">teachers/teacher/studentnames/name</Path>
        </TreatAsArray>
    </Options>
    <!-- Use Options or Format, not both -->
    <Format>yahoo</Format>
</XMLToJSON>

<XMLtoJSON> 属性

<XMLtoJSON async="false" continueOnError="false" enabled="true" name="XML-to-JSON-1">

次の表に、すべてのポリシーの親要素に共通する属性を示します。

属性 説明 デフォルト 要否
name

ポリシーの内部名。name 属性の値には、英字、数字、スペース、ハイフン、アンダースコア、ピリオドを使用できます。この値は 255 文字を超えることはできません。

管理 UI プロキシ エディタで <DisplayName> 要素を追加して、ポリシーのラベルに使用する別の自然言語名を指定することもできます。

なし 必須
continueOnError

ポリシーが失敗したときにエラーを返す場合は、false に設定します。これは、ほとんどのポリシーで想定される動作です。

ポリシーが失敗した後もフローの実行を続行する場合は、true に設定します。

false 任意
enabled

ポリシーを適用するには、true に設定します。

ポリシーを無効にするには、false に設定します。ポリシーがフローに接続されている場合でも適用されません。

true 任意
async

この属性は非推奨となりました。

false 非推奨

<DisplayName> 要素

管理 UI プロキシ エディタで name 属性と一緒に使用して、ポリシーのラベルに使用する自然言語名を指定します。

<DisplayName>Policy Display Name</DisplayName>
デフォルト

なし

この要素を省略した場合、ポリシーの name 属性の値が使用されます。

要否 任意
種類 文字列

<Source> 要素

JSON に変換する XML メッセージを含む変数、リクエスト、またはレスポンスです。

ソース メッセージの HTTP Content-type ヘッダーを application/xml に設定する必要があります。設定されていない場合、ポリシーは適用されません。

<Source> が定義されていない場合は、メッセージとして処理されます(ポリシーがリクエスト フローに接続されている場合はリクエスト、ポリシーがレスポンス フローに接続されている場合はレスポンスに解決される)。

ソース変数を解決できない場合、あるいはメッセージ以外のタイプに解決される場合、ポリシーはエラーを返します。

<Source>response</Source>
デフォルト リクエストまたはレスポンス(ポリシーが API プロキシフローに追加されている場所によって決まる)。
要否 省略可
メッセージ

<OutputVariable> 要素

XML to JSON 形式変換の出力を格納します。これは通常はソースと同じ値です。つまり、通常は XML レスポンスが JSON レスポンスに変換されます。

XML メッセージのペイロードが解析されて JSON に変換され、XML 形式のメッセージの HTTP Content-type ヘッダーは application/json に設定されます。

OutputVariable が指定されていない場合、sourceOutputVariable として扱われます。たとえば、sourceresponse である場合、OutputVariable のデフォルトは response になります。

<OutputVariable>response</OutputVariable>
デフォルト リクエストまたはレスポンス(ポリシーが API プロキシフローに追加されている場所によって決まる)。
要否 <Source> 要素で定義された変数が文字列型の場合、この要素は必須です。
メッセージ

<Options>

Options により、XML から JSON への変換を制御できます。特定の変換設定を追加できる <Options> グループ、または事前定義オプションのテンプレートを参照できる <Format> 要素を使用します。<Options><Format> の両方を使用することはできません。

<Format> を使用しない場合は <Options> が必要です。

<Options>/<RecognizeNumber> 要素

true の場合、XML ペイロードの数値フィールドは元の形式を維持します。

<RecognizeNumber>true</RecognizeNumber>

以下の XML の例を考えてみましょう。

<a>
  <b>100</b>
  <c>value</c>
</a>

true の場合、次のように変換されます。

{
    "a": {
        "b": 100,
        "c": "value"
    }
}

false の場合、次のように変換されます。

{
    "a": {
        "b": "100",
        "c": "value"
    }
}
デフォルト false
要否 省略可
ブール値

<Options>/<RecognizeBoolean> 要素

変換の際に true/false ブール値が維持され、文字列に変換されません。

<RecognizeBoolean>true</RecognizeBoolean>

次の XML 例の場合、以下のように変換されます。

<a>
  <b>true</b>
  <c>value</c>
</a>

true の場合、次のように変換されます。

{
    "a": {
        "b": true,
        "c": "value"
    }
}

false の場合、次のように変換されます。

{
    "a": {
        "b": "true",
        "c": "value"
    }
}
デフォルト false
要否 省略可
ブール値

<Options>/<RecognizeNull> 要素

空の値を null 値に変換できます。

<RecognizeNull>true</RecognizeNull>

次の XML の場合、以下のように変換されます。

<a>
  <b></b>
  <c>value</c>
</a>

true の場合、次のように変換されます。

{
  "a": {
    "b": null,
    "c": "value"
  }
}

false の場合、次のように変換されます。

{
  "a": {
    "b": {},
    "c": "value"
  }
}
デフォルト false
要否 省略可
ブール値

<Options>/<NullValue> 要素

変換されるメッセージ内の null 値を構成するものを示します。デフォルトでは、値は NULL です。

<NullValue>NULL</NullValue>
デフォルト NULL
要否 省略可
文字列

<Options>/<NamespaceBlockName> 要素
<Options>/<DefaultNamespaceNodeName> 要素
<Options>/<NamespaceSeparator> 要素

これらの要素を一緒に使用します。

<NamespaceBlockName>#namespaces</NamespaceBlockName>
<DefaultNamespaceNodeName>&</DefaultNamespaceNodeName>
<NamespaceSeparator>***</NamespaceSeparator>

以下の XML の例を考えてみましょう。

<a xmlns="http://ns.com" xmlns:ns1="http://ns1.com">
  <ns1:b>value</ns1:b>
</a>

NamespaceSeparator が指定されていない場合、次の JSON 構造が生成されます。

{
    "a": {
        "b": "value"
    }
}

NamespaceBlockName 要素、DefaultNamespaceNodeName 要素、NamespaceSeparator 要素がそれぞれ #namespaces&*** として指定されている場合、次の JSON 構造が生成されます。

{
    "a": {
        "#namespaces": {
            "&": "http://ns.com",
            "ns1": "http://ns1.com"
        },
        "ns1***b": "value"
    }
}
デフォルト 上の例をご覧ください。
要否 省略可
ただし、<NamespaceBlockName> を指定する場合は、その他の 2 つの要素も指定する必要があります。
文字列

<Options>/<TextAlwaysAsProperty> 要素
<Options>/<TextNodeName> 要素

これらの要素を一緒に使用します。

true に設定すると、XML 要素のコンテンツが文字列プロパティに変換されます。

<TextAlwaysAsProperty>true</TextAlwaysAsProperty>
<TextNodeName>TEXT</TextNodeName>

次の XML の場合、以下のように変換されます。

<a>
  <b>value1</b>
  <c>value2<d>value3</d>value4</c>
</a>

TextAlwaysAsPropertytrue に設定され、TextNodeNameTEXT として指定されている場合、次の JSON 構造が生成されます。

{
  "a": {
    "b": {
      "TEXT": "value1"
    },
    "c": {
      "TEXT": [
        "value2",
        "value4"
        ],
        "d": {
          "TEXT": "value3"
        }
      }
    }
}

TextAlwaysAsPropertyfalse に設定され、TextNodeNameTEXT として指定されている場合、次の JSON 構造が生成されます。

{
  "a": {
    "b": "value1",
    "c": {
      "TEXT": [
        "value2",
        "value4"
      ],
      {
        "d": "value3",
      }
    }
}
デフォルト <TextAlwaysAsProperty>: false
<TextNodeName>: 該当なし
要否 省略可
<TextAlwaysAsProperty>: ブール値
<TextNodeName>: 文字列

<Options>/<AttributeBlockName> 要素
<Options>/<AttributePrefix> 要素

これらの要素を一緒に使用します。

値を JSON ブロックにグループ化して、属性名に接頭辞を追加できます。

<AttributeBlockName>FOO_BLOCK</AttributeBlockName>
<AttributePrefix>BAR_</AttributePrefix>

以下の XML の例を考えてみましょう。

<a attrib1="value1" attrib2="value2"/>

XML to JSON の例で定義されているように、両方の属性(AttributeBlockNameAttributePrefix)が指定されている場合、次の JSON 構造が生成されます。

{
  "a": {
    "FOO_BLOCK": {
      "BAR_attrib1": "value1",
      "BAR_attrib2": "value2"
    }
  }
}

AttributeBlockName のみを指定すると、次の JSON 構造が生成されます。

{
    "a": {
        "FOO_BLOCK": {
            "attrib1": "value1",
            "attrib2": "value2"
        }
    }
}

AttributePrefix のみを指定すると、次の JSON 構造が生成されます。

{
    "a": {
        "BAR_attrib1": "value1",
        "BAR_attrib2": "value2"
    }
}

どちらも指定されていない場合、次の JSON 構造が生成されます。

{
    "a": {
        "attrib1": "value1",
        "attrib2": "value2"
    }
}
デフォルト 上の例をご覧ください。
要否 省略可
文字列

<Options>/<OutputPrefix> 要素
<Options>/<OutputSuffix> 要素

これらの要素を一緒に使用します。

<OutputPrefix>PREFIX_</OutputPrefix>
<OutputSuffix>_SUFFIX</OutputSuffix>

以下の XML の例を考えてみましょう。

<a>value</a>

XML to JSON の例で定義されているように、両方の属性(OutputPrefixOutputSuffix)が指定されている場合、次の JSON 構造が生成されます。

PREFIX_{
    "a": "value"
}_SUFFIX

OutputPrefix のみを指定すると、次の JSON 構造が生成されます。

PREFIX_{
  "a" : "value"
}

OutputSuffix のみを指定すると、次の JSON 構造が生成されます。

{
  "a" : "value"
}_SUFFIX

OutputPrefixOutputSuffix のいずれも指定されていない場合、次の JSON 構造が生成されます。

{
    "a": "value"
}
デフォルト 上の例をご覧ください。
要否 省略可
文字列

<Options>/<StripLevels> 要素

<Options>
    <StripLevels>4</StripLevels>
</Options>

SOAP などの XML ペイロードには、変換後の JSON に含めたくない親レベルが多数あることがあります。以下の例では、SOAP レスポンスに多数のレベルが含まれています。

<soap:Envelope xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/Schemata-instance" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
  <soap:Body>
      <GetCityWeatherByZIPResponse xmlns="http://ws.cdyne.com/WeatherWS/">
          <GetCityWeatherByZIPResult>
              <State>CO</State>
              <City>Denver</City>
              <Description>Sunny</Description>
              <Temperature>62</Temperature>
          </GetCityWeatherByZIPResult>
      </GetCityWeatherByZIPResponse>
  </soap:Body>
</soap:Envelope>

State、City、Description、および Temperature レベルに達するまでに 4 つのレベルがあります。<StripLevels> を使用しない場合、変換した後の JSON レスポンスは次のようになります。

{
   "Envelope" : {
      "Body" : {
         "GetCityWeatherByZIPResponse" : {
            "GetCityWeatherByZIPResult" : {
               "State" : "CO",
               "City" : "Denver",
               "Description" : "Sunny",
               "Temperature" : "62"
            }
         }
      }
   }
}

JSON レスポンスの最初の 4 つのレベルを削除する場合は、<StripLevels>4</StripLevels> を設定します。これにより、次の JSON が生成されます。

{
  "State" : "CO",
  "City" : "Denver",
  "Description" : "Sunny",
  "Temperature" : "62"
}

除去できるレベルは、複数の子を含んでいる最初の要素までです。これが意味するところについては、より複雑な JSON の例を見てみましょう。

{
   "Envelope" : {
      "Body" : {
         "GetCityForecastByZIPResponse" : {
            "GetCityForecastByZIPResult" : {
               "ResponseText" : "City Found",
               "ForecastResult" : {
                  "Forecast" : [
                     {
                        "ProbabilityOfPrecipiation" : {
                           "Nighttime" : "00",
                           "Daytime" : 10
                        }  ...

この例のレベル 3 は GetCityForecastByZIPResponse です。子要素は 1 つだけです。したがって、<StripLevels>3</StripLevels> を使用する(最初の 3 つのレベルを削除する)場合、JSON は次のようになります。

{
   "GetCityForecastByZIPResult" : {
      "ResponseText" : "City Found",
      "ForecastResult" : {
         "Forecast" : [
            {
               "ProbabilityOfPrecipiation" : {
                  "Nighttime" : "00",
                  "Daytime" : 10
               }  ...

GetCityForecastByZIPResult には複数の子要素があります。これが複数の子要素を持つ最初の要素であるため、この最後のレベルを <StripLevels>4</StripLevels> を使用して削除できます。これにより、次の JSON が得られます。

{
   "ResponseText" : "City Found",
   "ForecastResult" : {
      "Forecast" : [
         {
            "ProbabilityOfPrecipiation" : {
               "Nighttime" : "00",
               "Daytime" : 10
            }  ...

レベル 4 が複数の子を含んだ最初のレベルであるため、これより下のレベルは除去できません。除去レベルを 5、6、7 といった具合に設定しても、引き続き上記のレスポンスが取得されます。

デフォルト 0 (レベル除去なし)
要否 省略可
整数

<Options>/<TreatAsArray>/<Path> 要素

<Options>
    <TreatAsArray>
        <Path unwrap="true">teachers/teacher/studentnames/name</Path>
    </TreatAsArray>
</Options>

これらの要素の組み合わせにより、XML ドキュメントの値を確実に JSON 配列に入れることができます。これは、たとえば子要素の数が(1 から複数まで)異なる可能性があり、値が常に配列内に入るようにする場合に役立ちます。こうすることで、配列からデータを毎回同じように取得できるため、コードを安定させることができます。たとえば、$.teachers.teacher.studentnames[0] は配列内の値の数に関係なく、配列内の最初の生徒名の値を取得します。

XML to JSON のデフォルトの動作を確認し、<TreatAsArray>/<Path> を使用して出力を制御する方法を見てみましょう。

XML ドキュメントに複数の子の値を持つ要素が含まれている場合(通常は要素の maxOccurs='unbounded' のスキーマに基づきます)、XML to JSON ポリシーは自動的に配列に格納します。たとえば、次の XML ブロックを見てみましょう。

<teacher>
    <name>teacherA</name>
    <studentnames>
        <name>student1</name>
        <name>student2</name>
    </studentnames>
</teacher>

これは、特殊なポリシー構成なしで、以下の JSON に自動的に変換されます。

{
  "teachers" : {
      "teacher" : {
          "name" : "teacherA",
          "studentnames" : {
              "name" : [
                 "student1",
                 "student2"
              ]}
           }
      }
}

2 つの生徒名が配列に入っています。

ただし、1 つの生徒しか XML ドキュメントに存在しない場合、XML to JSON ポリシーは自動的にこの値を、文字列の配列でなく、ひとつの文字列として扱います。これを、下の例で示します。

{
  "teachers" : {
      "teacher" : {
          "name" : "teacherA",
          "studentnames" : {
              "name" : "student1"
              }
          }
      }
}

これまでの例では、同様のデータが、あるものは配列に、またあるものはひとつの文字列にと、さまざまな方法で変換されていました。ここで、<TreatAsArray>/<Path> 要素を使用して出力を制御できます。たとえば、生徒名の値が 1 つしかなくても、常に配列に入れられるようにできます。このように構成するには、配列に入れたい値を持つ要素へのパスを、以下のようにして見つけます。

<Options>
    <TreatAsArray>
        <Path>teachers/teacher/studentnames/name</Path>
    </TreatAsArray>
</Options>

上の構成によって、次のような JSON が作成されます。

{
  "teachers" : {
      "teacher" : {
          "name" : "teacherA",
          "studentnames" : {
              "name" : ["student1"]
              }
            ]
          }
      }
}

student1 が配列の中に入るようになりました。これで、生徒が 1 人か複数かにかかわらず、次の JSONPath を使用してコード内の JSON 配列から取得できます。 $.teachers.teacher.studentnames.name[0]

<Path> 要素にも unwrap 属性があります。これについては次のセクションで説明します。

デフォルト なし
要否 省略可
文字列

属性

 <Options>
    <TreatAsArray>
        <Path unwrap="true">teachers/teacher/studentnames/name</Path>
    </TreatAsArray>
</Options>
属性 説明 要否
unwrap

デフォルト: false

JSON 出力から要素を削除します。これを使用することで、JSON を合理化、つまりフラット(「ラップ解除」)にします。値を取得するために必要な JSONPath も短くなります。たとえば、$.teachers.teacher.studentnames.name[*] の代わりに、JSON を Flatten 変換した $.teachers.studentnames[*] を使用できます。

以下に JSON の例を示します。


{
  "teachers" : {
      "teacher" : {
          "name" : "teacherA",
          "studentnames" : {
              "name" : [
                 "student1",
                 "student2"
              ]}...

この例では、teacher 要素と受講者名の name 要素は不要になりそうなものです。そのため、これらは削除またはラップ解除できます。<Path> 要素を構成する方法は次のとおりです。


<TreatAsArray>
    <Path unwrap="true">teachers/teacher</Path>
    <Path unwrap="true">teachers/teacher/studentnames/name</Path>
</TreatAsArray>

unwrap 属性を true に設定し、ラップ解除する要素のパスを指定します。JSON 出力は次のようになります。


{
  "teachers" : [{
      "name" : "teacherA",
      "studentnames" : ["student1","student2"]
      }]...

<Path> 要素は <TreatAsArray> 要素内にあるため、パス内の両方の要素が JSON 出力では配列として扱われます。

省略可 ブール値

その他の例と機能のチュートリアルについては、次の Apigee コミュニティの記事をご覧ください: https://community.apigee.com/content/kbentry/33374/new-edge-minifeature-the-treatasarray-option-in-th.html

<Format>

Format により、XML から JSON への変換を制御できるようになります。このトピックで説明した特定の Options 要素の組み合わせが含まれている、事前定義テンプレートの名前を入力します。事前定義された形式には次のものがあります。xml.comyahoogooglebadgerFish

<Format> 要素か <Options> グループのいずれかを使用します。<Format><Options> の両方は使用できません。

以下は、それぞれの事前定義テンプレートの形式定義です。

xml.com

<RecognizeNull>true</RecognizeNull>
<TextNodeName>#text</TextNodeName>
<AttributePrefix>@</AttributePrefix>

yahoo

<RecognizeNumber>true</RecognizeNumber>
<TextNodeName>content</TextNodeName>

google

<TextNodeName>$t</TextNodeName>
<NamespaceSeparator>$</NamespaceSeparator>
<TextAlwaysAsProperty>true</TextAlwaysAsProperty>

badgerFish

<TextNodeName>$</TextNodeName>
<TextAlwaysAsProperty>true</TextAlwaysAsProperty>
<AttributePrefix>@</AttributePrefix>
<NamespaceSeparator>:</NamespaceSeparator>
<NamespaceBlockName>@xmlns</NamespaceBlockName>
<DefaultNamespaceNodeName>$</DefaultNamespaceNodeName>

要素の構文:

<Format>yahoo</Format>
デフォルト 使用可能な形式の名前を入力します。
xml.comyahoogooglebadgerFish
要否 <Options> を使用しない場合は必須です。
文字列

スキーマ


エラー リファレンス

このセクションでは、このポリシーによってエラーがトリガーされたときに返される障害コードとエラー メッセージ、Edge によって設定される障害変数について説明します。これは、障害に対処する障害ルールを作成するうえで重要な情報です。詳細については、ポリシーエラーについて知っておくべきこと障害の処理をご覧ください。

ランタイム エラー

このエラーは、ポリシーの実行時に発生することがあります。

障害コード HTTP ステータス 原因 解決方法
steps.xmltojson.ExecutionFailed 500 このエラーは、入力ペイロード(XML)が空の場合、または入力 XML が無効か形式が正しくない場合に発生します。
steps.xmltojson.InCompatibleType 500 このエラーは、<Source> 要素で定義された変数の型と、<OutputVariable> 要素で定義された変数の型が異なる場合に発生します。<Source> 要素に含まれる変数の型と <OutputVariable> 要素に含まれる変数の型は一致している必要があります。
steps.xmltojson.InvalidSourceType 500 このエラーは、<Source> 要素の定義に使用される変数の型が無効な場合に発生します。有効な変数の型は message と string です。
steps.xmltojson.OutputVariableIsNotAvailable 500 このエラーは、XML to JSON ポリシーの <Source> 要素で指定された変数が String 型であり、<OutputVariable> 要素が定義されていない場合に発生します。<Source> 要素で定義された変数が文字列型の場合、<OutputVariable> 要素は必須です。
steps.xmltojson.SourceUnavailable 500 このエラーは、XML to JSON ポリシーの <Source> 要素で指定された message 変数が、次のいずれかである場合に発生します。
  • 範囲外(ポリシーが実行されている特定のフローで使用できない)または
  • 解決できない(定義されていない)

デプロイエラー

以下のエラーは、このポリシーを含むプロキシをデプロイするときに発生することがあります。

エラー名 原因 修正
EitherOptionOrFormat <Options> または <Format> のいずれかの要素が XML to JSON ポリシーに宣言されていない場合、API プロキシのデプロイは失敗します。
UnknownFormat XML to JSON ポリシー内の <Format> 要素に不明な形式が定義されている場合、API プロキシのデプロイは失敗します。事前定義された形式には、xml.comyahoogooglebadgerFish があります。

障害変数

ランタイム エラーが発生すると、次の変数が設定されます。詳細については、ポリシーエラーについて知っておくべきことをご覧ください。

変数 説明
fault.name="fault_name" fault_name は、上記のランタイム エラーの表に記載されている障害の名前です。障害名は、障害コードの最後の部分です。 fault.name = "SourceUnavailable"
xmltojson.policy_name.failed policy_name は、障害が発生したポリシーのユーザー指定の名前です。 xmltojson.XMLtoJSON-1.failed = true

エラー レスポンスの例

{
  "fault": {
    "faultstring": "XMLToJSON[XMLtoJSON-1]: Source xyz is not available",
    "detail": {
      "errorcode": "steps.xml2json.SourceUnavailable"
    }
  }
}

障害ルールの例

<faultrule name="VariableOfNonMsgType"></faultrule><FaultRule name="XML to JSON Faults">
    <Step>
        <Name>AM-SourceUnavailableMessage</Name>
        <Condition>(fault.name Matches "SourceUnavailable") </Condition>
    </Step>
    <Step>
        <Name>AM-BadXML</Name>
        <Condition>(fault.name = "ExecutionFailed")</Condition>
    </Step>
    <Condition>(xmltojson.XMLtoJSON-1.failed = true) </Condition>
</FaultRule>

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