Apigee Edge 組織内のコードは、評価版の組織の間だけでなく、評価版の組織から有料の組織にも移行できます。Apigee 移行ツールを使用するとコードの大半を移行できるため、手動でコピーしなければならないコードがほんのわずかになります。
Apigee 移行ツールは、Grunt という JavaScript タスクランナーを使用するオープンソースのツールです。このツールは、操作対象となる両方の組織について、Apigee 管理 API を呼び出します。
このツールは、移行ツールの GitHub リポジトリにあります。
移行されるデータ
このツールを使うと、以下に関するデータをインポートしたりエクスポートしたりできます。
- デベロッパー
- プロキシ(最新バージョン)
- 共有フロー
- プロダクト
- アプリ
- アプリのキー
- KVM(組織と環境)
以下のようなデータは、CSV ファイルから Apigee 組織にインポートすることもできます。
- デベロッパー
- アプリ
- アプリのキー
- KVM(組織と環境)
移行されないデータ
以下のエンティティは、このツールによるプロセスの一環として移行されないのでご注意ください。通常、これらのエンティティは Apigee Edge コンソールを使用して手動で移行する必要があります。
- キャッシュ リソースとキャッシュに保存された値。プロキシをデプロイする前に、キャッシュ リソースを再作成してください。
- 詳細については、環境キャッシュの作成と編集をご覧ください。
- 環境リソース(ターゲット サーバー、仮想ホスト、キーストアなど)。関連ページ
- 「暗号化された」Key-Value マップの KVM エントリ。Management API では、暗号化された値を取得できません。必ず移行元の組織内で使用している値をメモしてから、これらの値を手動で新しい組織に追加してください。
- Key-Value マップの操作をご覧ください。
- 組織または環境レベルのリソース(.jar ファイル、.js ファイルなど)。
- アナリティクス データ。このデータを移行することはできません。
- フローフック。UI を使用して、フローフックをダウンロードし、新しい組織にインポートできます。
- 詳細については、フローフックを使用した共有フローの接続をご覧ください。
Apigee 移行ツールを使用する
Apigee 移行ツールは、Grunt というタスクランナーを使用するオープンソースの Node.js ツールです。このツールをダウンロードした後、移行元と移行先の組織に関する情報を使用してツールを構成します。その後、移行ツールを実行して組織の構成要素をエクスポートまたはインポートします。
おおまかには、移行は次のステップで構成されます。
- 移行元と移行先の組織に関する情報を収集します。たとえば、次の情報が必要になります。
- Management API 呼び出しで使用するベース URL(例: https://api.enterprise.apigee.com)。
- 組織管理者のユーザー ID とパスワード。たとえば、Apigee Edge 管理コンソールにログインするために使用する認証情報です。
- 移行元の組織の名前と環境。
- 移行された情報のデプロイ先となるターゲット組織の環境の名前。
- 組織に関する情報を使用してツールを構成します。
- 移行ツールで定義された Grunt タスクを実行して、組織のデータをローカル ドライブにエクスポートし、そこから別の組織にデータをインポートします。
- 移行したデータが新しい組織内で正常に機能することを確認します。
移行を開始するには、移行ツール リポジトリ内のドキュメントの説明に従って、ツールのインストールと構成を行い、実行してください。