概要
Apigee Edge のメカニズムでは、キャッシュの保存と永続性を念頭に、短期と長期の永続性が備えられています。レスポンス キャッシュと汎用キャッシュのポリシーがあります。Management API を使用してキャッシュを管理します。
バックエンド レスポンスのキャッシュ保存
Response Cache ポリシーを使用して、バックエンド リソースのレスポンスをキャッシュに保存できます。
これは、バックエンド データに対して定期的な更新のみを実行する場合にとりわけ有用です。ResponseCache ポリシーにより、バックエンド データソースへの呼び出しを減らすことができます。
ResponseCache ポリシーでは、特定の HTTP レスポンス キャッシュ ヘッダーを参照して、ヘッダーのディレクティブに応じてアクションを実行するように Edge を構成することもできます。たとえば、バックエンド ターゲットからのレスポンスでは、Edge は Cache-Control
ヘッダーをサポートします。特にこのヘッダーは、キャッシュにあるレスポンスの最大保存期間を制御する目的で使用できます。詳細については、HTTP レスポンス ヘッダーのサポートをご覧ください。
短期保存の汎用キャッシュ
汎用キャッシュ用のポリシーを使用すると、プロキシが必要とするオブジェクトを複数のリクエスト / レスポンスのセッションで共有できます。
Populate Cache ポリシー、LookupCache ポリシー、InvalidateCache ポリシーを使用すると、実行時にキャッシュに保存されたデータの入力、取得、およびフラッシュを行うことができます。
たとえば、以下の情報を一時的に格納できます。
- セッション管理のセッション ID
- 送信呼び出しの認証情報(API キー、OAuth アクセス トークンなど)
- アプリでページ制御が必要なレスポンスの内容
実行時にキャッシュ ポリシーは、プロキシ変数とユーザーが指定した構成済みキャッシュの間で値をコピーします。値がキャッシュに格納される際に、値はユーザーが指定した変数からキャッシュにコピーされます。キャッシュから値が取得される際に、プロキシで使用するために値が変数にコピーされます。
コードを使用した例については、例: 汎用キャッシュの使用をご覧ください。
Key-Value マップ(KVM)による長期保存
構造化データを暗号化または暗号化されていない状態で無期限に保存するには、任意の Key-Value ペアを含む Key-Value マップ(KVM)を作成します。たとえば、以下の情報を保存できます。
- IP アドレスを国コードに関連付けるマップ
- ホワイトリスト / ブラックリストの IP アドレスリスト
- 長い URL を短縮形の URL に関連付けるマップ
- 割り当て数、OAuth トークンの有効期限など、環境固有のデータ
KVM は、組織、環境、apiproxy のいずれかのスコープで作成します。たとえば、Key-Value ペアを組織のすべての API で使用するには、組織スコープで KVM を作成します。特定の API プロキシにのみ Key-Value へのアクセスを許可するには、apiproxy スコープで KVM を作成します。Key-Value マップの作成、管理、取得はいくつかの方法で行うことができます。詳細については、Key-Value マップの使い方をご覧ください。
Management API によるキャッシュの管理
メッセージ フローでポリシーのスコープ外のキャッシュを作成、表示、更新、削除、クリアする場合は、キャッシュ管理 APIを使用できます。