アプリ デベロッパーを登録する

以降のセクションに示す方法で、アプリ デベロッパーを登録して管理します(アプリの登録はこれとは別のプロセスです。これについてはアプリの登録と API キーの管理をご覧ください)。

はじめに

Edge は API 呼び出し元を認識する能力に強く依存する、多くの利点を提供します。たとえば API セキュリティ、トラフィック管理、かなりの量の分析データは、呼び出し元を認識することに依存しています。どのようにして Edge は API の呼び出し元を特定するのでしょうか。ユーザー ID、API キー、OAuth トークンなど、各 API 呼び出しに固有の情報を読み取るのです。その固有情報に基づいて、API プロキシに組み込んだ機能をロックまたはロック解除し、API へのアクセスと API の動作を完全に制御できます。

そのため、アプリ デベロッパーは API を使用するために登録が必要となります。登録されると、デベロッパーはアプリを登録し、使用する API を選択し、API へのアクセスに必要な固有の API 認証情報(コンシューマ キーとコンシューマ シークレット)を受け取ります。

アプリ デベロッパーの登録方法

アプリ デベロッパーを登録するには、次のいずれかの方法に従います。

推奨: デベロッパー ポータルでデベロッパー アカウントを管理する

Apigee では、デベロッパー ポータルでデベロッパー アカウントを直接管理することをおすすめします。

統合ポータルを使用する場合、統合ポータルと Edge の間でデベロッパー アカウントを確実に同期状態に保つには、これが唯一の手段となります。

Drupal ベースのデベロッパー ポータルを使用する場合、デベロッパー ポータルでデベロッパー アカウントを直接管理することには、次の利点があります。

  • ポータル上の管理者インターフェースを使ってデベロッパーを追加するとき、そのデベロッパーのポータル用パスワードを設定することができ、デベロッパーに送られる自動メール メッセージをトリガーできます。

    Edge を使用してデベロッパーを追加または変更する場合、デベロッパーにはメールが送信されず、ポータル上でのデベロッパーのパスワードも設定できません。したがって、デベロッパーがポータルにログインするには、その前にポータル上でパスワードをリセットする必要があります。

  • ポータル上でデベロッパーのアカウントを変更すると、それが自動的に Edge に送信されます。

Edge を使用して Drupal ベースのデベロッパー アカウントを管理することにした場合は、ポータルと Edge の間でアプリ デベロッパーを同期する必要があります。

[Developers] ページの詳細

[Developers] ページにアクセスしてページの内容を調べるには、Edge UI と Classic Edge UI を使用できます。

Edge

Edge UI を使用して [Developers] ページにアクセスするには:

  1. apigee.com/edge にログインします。
  2. 左側のナビゲーション バーで [Publish] > [Developers] を選択します。

[Developers] ページが表示されます。

図でハイライト表示されているように、[Developers] ページでは次の操作を行うことができます。

Classic Edge(Private Cloud)

Classic Edge UI を使用して [Developers] ページにアクセスするには:

  1. http://ms-ip:9000 にログインします。ここで、ms-ip は、Management Server ノードの IP アドレスまたは DNS 名です。
  2. 上部のナビゲーション バーで [Publish] > [Developers] を選択します。

[Developers] ページが表示されます。

デベロッパーを追加する

デベロッパーを追加するには:

  1. [Developers] ページにアクセスします。
  2. [+ Developer] をクリックします。
  3. デベロッパーの名、姓、メールアドレス、ユーザー名などの詳細を入力します。
  4. [Create] をクリックします。

デベロッパーの詳細を表示して編集する

デベロッパーの詳細を表示して編集できます。収益化が有効になっている組織の場合、収益化属性の構成で定義されている収益化カスタム属性を編集できます。

デベロッパーの詳細を表示して編集するには:

  1. [Developers] ページにアクセスします。
  2. 表示して編集するデベロッパーの行をクリックして、デベロッパーの詳細を開きます。
  3. [Details] セクションに次の情報が表示されます。必要に応じてデベロッパーの詳細を編集します。
    詳細 説明
    Details デベロッパーの名、姓、ユーザー名、メールアドレス、登録のステータスと期間、デベロッパー ID。
    デベロッパーの詳細を編集するには、次のフィールド内をクリックします。
    • First Name
    • Last Name
    • Email
    • Username
    内容を変更した後、Enter キーを押して変更を確定します。
    Custom attributes このデベロッパーに定義されているカスタム属性。必要に応じてカスタム属性を構成します。詳しくは、以下をご覧ください。
    アプリ このデベロッパーによってすでに登録されたアプリ。アプリの登録をご覧ください。
  4. [Status] フィールドでデベロッパーをアクティブまたは非アクティブにします。
    詳しくは、デベロッパーをアクティブ / 非アクティブにするをご覧ください。

Apigee Edge for Public Cloud を使用すると、次に示すエンティティにアクセスした場合、Edge はアクセスしたエンティティを少なくとも 180 秒間キャッシュに保持します。

  • OAuth アクセス トークン。つまり、OAuth v2 ポリシーの ExpiresIn 要素によって、アクセス トークンを 180 秒未満で期限切れにすることはできません。
  • Key Management Service(KMS)エンティティ(アプリ、デベロッパー、API プロダクト)。
  • OAuth トークンと KMS エンティティのカスタム属性

デベロッパーのカスタム属性を管理する

収益化属性を構成するで説明されている属性を含め、デベロッパーごとに最大 18 個のカスタム属性を追加できます。

カスタム属性を管理するには:

  1. [Developers] ページにアクセスします。
  2. カスタム属性を管理するデベロッパーの行をクリックして、デベロッパーの詳細を開きます。
  3. [Custom Attributes] セクションで [+] をクリックします。
  4. 属性の名前と値を入力します。
  5. [] をクリックします。
  6. カスタム属性を削除するには、削除する属性にカーソルを合わせ、表示されるアクション メニューで をクリックします。

デベロッパーをアクティブ / 非アクティブにする

ポータルで自己登録するアプリ デベロッパーをデフォルトでアクティブ / 非アクティブのどちらにするかを、構成できます。

非アクティブになったデベロッパーは、依然としてデベロッパー ポータルにログインしてアプリを作成できますが、対応する API キーはどれも機能しません。デベロッパーのアプリは、デベロッパーが非アクティブの間は無効ですが、その承認(あるいはその他の)ステータスと API キーは維持されます。

デベロッパーをアクティブまたは非アクティブにするには:

  1. [Developers] ページにアクセスします。
  2. アクティブまたは非アクティブにするデベロッパーの行をクリックして、デベロッパーの詳細を開きます。
  3. [Details] セクションで、[Status] フィールドを必要に応じて [Active] または [Inactive] に設定します。
  4. デベロッパーが複数の組織に属している場合は、上記の手順を繰り返します。

公開データをエクスポートする

次の公開データをコンマ区切り値(CSV)ファイルとしてエクスポートできます。

  • デベロッパーの詳細
  • デベロッパー、アプリケーション、API プロダクトの詳細

公開データをエクスポートするには:

  1. [Developers] ページにアクセスします。
  2. [Export CSV...] をクリックします。
  3. プルダウンから [Developers] または [Developers, Apps, and Products] を選択します。

選択した公開データが CSV ファイルとしてダウンロードされます。

デベロッパーの削除

デベロッパーを削除するには:

  1. [Developers] ページにアクセスします。
  2. 削除するデベロッパーの行にカーソルを合わせて、操作メニューを表示します。
  3. [] をクリックします。
  4. [Delete] をクリックして削除を確定します。

ポータルと Edge の間でアプリ デベロッパーを同期する

Drupal ベースのデベロッパー ポータルを使用して API を公開している場合、Edge を使用してアプリ デベロッパーに対して行った変更はポータルに反映されません。これらの変更をポータル上に反映させるには、ポータル管理者としてポータルにログインし、ポータルを Edge と同期する必要があります。

Edge 上で定義されているアプリ デベロッパーとの間でデベロッパー ポータルを同期するには、以下のセクションをご覧ください。

デベロッパーをカンパニーにグループ化する

収益化では、カンパニーは 1 つのエンティティとして管理されるデベロッパーの集まりです。カンパニーは、ビジネス単位、プロダクト ライン、部門など、組織にとって適切な任意のグループにできます。デベロッパーをカンパニーにグループ化することは、複数のデベロッパーを 1 つの企業エンティティに関連付ける必要がある場合に便利です。たとえば、請求目的で別々のカンパニーを設定することが必要な場合があります。ただし、組織内のデベロッパーをカンパニーに関連付ける必要はありません。デベロッパーは常に単一のエンティティであり、email 要素で一意に識別されます。デベロッパーがカンパニーに属する場合、[Developers] ページに [Company] 名が表示されます。

収益化でのカンパニーとデベロッパーの管理については、企業とデベロッパーを管理するをご覧ください。

収益化属性を構成する

UI を使用してデベロッパーを編集する際、または API を使用してデベロッパーを作成あるいは編集する際は、次の表に定義されている収益化プロパティを構成できます。まず、組織プロファイルを編集するときに組織の収益化プロパティを構成します。

フィールド名 カスタム属性名 説明
Address MINT_DEVELOPER_ADDRESS

デベロッパーの住所。住所(1 行目と 2 行目)、市区町村、都道府県、郵便番号、国のフィールドが含まれます。

: カンパニーにグループ化されていないデベロッパーが公開料金プランに加入するには、住所の入力が必須となります。

Billing Profile MINT_BILLING_PROFILE

組織に適用される請求サイクル。有効な値は次のとおりです。

  • PRORATED: API を使用した当月の日数に基づいて請求が行われます。
  • CALENDAR_MONTH: 月単位で請求が行われます。
Billing Type MINT_BILLING_TYPE

請求に使用されるデベロッパー支払いモデル。次のいずれかの値です。

  • PREPAID: デベロッパーは API プロダクトの使用料を前もって支払います。API プロダクトが使用されたときに、その使用料がデベロッパーの残高から差し引かれます。デベロッパーは、API プロダクトを購入するのに十分な前払残高を維持する必要があります。
  • POSTPAID: API プロダクトの使用料が毎月(請求書を通じて)デベロッパーに請求されます。デベロッパーは、請求書に含まれるプランで設定された支払い条件に基づいて、API プロダクトの使用料を支払います。
  • BOTH: 上記のいずれの課金タイプも使用できます。デフォルトは PREPAID です。

API を使用して前払いと後払いの課金タイプを構成するをご覧ください。

Category MINT_DEVELOPER_CATEGORY デベロッパーの追加先となるデベロッパー カテゴリ。デベロッパー カテゴリは、類似の特性を持つデベロッパーまたはカンパニーのグループです。詳細については、デベロッパー カテゴリの管理をご覧ください。
Company ID MINT_COMPANY_ID カンパニー ID(該当する場合)。詳細については、デベロッパーをカンパニーにグループ化するをご覧ください。
Developer Type MINT_DEVELOPER_TYPE Apigee では、このプロパティを使用していません。

デベロッパーのタイプ。有効な値は、TRUSTEDUNTRUSTED です。

Is Broker MINT_IS_BROKER 収益が純益に基づいているかどうかを指定するフラグ。
Legal name MINT_LEGAL_NAME すべてのレポートで使用されるデベロッパーの実名。
: この属性は、会社にグループ化されていないデベロッパーが公開料金プランに加入する場合に必須となります。
Self Billing MINT_HAS_SELF_BILLING 自己請求書が有効かどうかを指定するフラグ。有効(true)になっている場合、マネタイズは、レベニュー シェア計算書ではなく自己請求書を生成します。自己請求書は、デベロッパーの請求額の詳細を示す財務書類です。デベロッパーの代理である API Provider への請求書としての役割を果たします。
Tax Exempt Auth # MINT_TAX_EXEMPT_AUTH_NO 政府税額控除番号(該当する場合)。
Tax Rate MINT_APPROX_TAX_RATE デベロッパーの税率(概算)。小数点以上最大 3 桁、小数点以下 4 桁の小数で指定します。

API を使用したデベロッパーの管理

Developer API を使用してデベロッパーを管理できます。

API を使用してデベロッパーを作成、更新する際には、必要に応じて、収益化属性を構成するで説明されている収益化属性を構成できます。